久しぶりの公園でドン引きしたのがママ友のKさん。わが家の5歳の娘は体を動かすのが大好きで、よくお友達と待ち合わせて公園で遊んでいます。そんな娘の久しぶりの公園遊びで、ママ友の衝撃的な行動を目の当たりにした体験談です。
久しぶりの公園遊び
娘は通っているこども園のお友達と、降園後、毎日のように公園で遊んでいます。しかし、あるとき天気などに恵まれず公園で遊べない日が数日続きました。そしてその日は、1週間ぶりの快晴。娘も朝から
「やっと公園で遊べるー!」とはりきってこども園に出かけていき、園から帰ってくるなりすぐにみんなのいる公園へ遊びに行きました。
公園に行くといつも一緒に遊んでいるお友達が数人いて、私はママ友たちと
「やっと晴れたねー」
「ずっと家にいるのきつかったー!」などと話しながら遊び始めた娘たちを見守っていました。そんな中、Kくんママが真剣な顔でスマホに夢中になっている姿が目に入りました。
最初は特に気にならなかったものの、5分経っても10分経ってもずっとスマホの画面から顔を上げないので、次第に「何してるんだろう?」と気になり始めました。そこへお友達のHくんが
「Kくんママ何してるのー?」と背中からドンっとアタック。Kくんママは
「びっくりした! 今ね、ゲームしてるんだよ」と言います。思わず「ゲームしてたんかい!」と心の中でツッコんでしまいました。
携帯ゲームに盛り上がる子どもたち
「ゲーム」という単語にHくんは目を輝かせ、
「ゲームやってんの?! 俺もやりたいやりたい! 貸して!」と叫びます。そしてその声を聞いた他の子どもたちも、
「ゲームだって!」
「なになに?」とわらわらと集まってきました。
Kくんママがしていたのはパズルゲーム。Kくんママは
「雨で家にいる間、これにハマっちゃってさ」、とHくんにゲームの操作を教えながらニコニコ。そして集まってきた子どもたちに
「順番にやろうね~」と言いながら、広い公園の片隅で順番にゲームを始めました。
正直「せっかく公園に来たのにな」と思いましたが、「子どもたちも少しやれば気が済むだろうし、Kくんママがある程度のところで終わりにしてくれるだろう」と考えていました。
しかし子どもたちがゲームを始めて20分。一向にKくんママが
「ゲームはもうおしまいね」と言う気配すらありません。他のママたちは自分の子に向かって
「せっかく公園に来たんだから遊んでおいでよ」
「ゲームなら家でもできるでしょ」と公園遊びを促しますが、みんながゲームに夢中な中で公園で遊ぼうとする子はいません。
それどころかKくんママは、ママたちの声掛けが聞こえていないのか
「もっとおもしろいのもあるよ! やる?」とノリノリでゲームの世界へ誘う始末。当然子どもたちは、やったことのないゲームに目をキラキラさせながら
「やるやる!」と前のめりです。
結局、何しに来たの?
結局、Kくんママと子どもたちは1時間ほど順番にゲームをし、帰宅時間になりました。Kくんママは
「いやー! 今日はゲームデイだったね!」と楽しかった様子。子どもたちは
「またやろうね!」
「まだやりたい!」とゲーム熱冷めやらぬ表情でした。
帰り道、娘は
「あーゲーム楽しかった!」と満足そうな表情。しかし、私としては「久しぶりの公園だったのに家でもできるようなことしかしなかったな…」と、率先して子どもたちをゲームに誘っていたKくんママにモヤモヤする結果となりました。
子どもたちは最初の10分ほど公園を走り回っただけで、残りの1時間はすべてゲーム。ゲーム自体が悪いとは思いませんが、「久しぶりの公園で思いっきり体を動かしてほしい」という親の期待を見事に裏切ってくれたKくんママとの、今後の付き合い方を考えさせられた出来事でした。
(ファンファン福岡公式ライター/K)