<どうしようもなく辛いつわり>妊娠中の私を救ってくれた意外な食べ物とは?

 妊娠といえば、辛いつわりですよね。私は次男の妊娠が判明した直後から始まり、お腹が大きくなってきた6カ月くらいまで続きました。それまで大好きだった食べ物を口にすることができなくなり、苦しい毎日でしたが、唯一食べたいと思えたものがありました。それは一体…?

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つわりは個人差が大きい

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 私の友人にも妊娠中ほとんどつわりがなかった、という人がいますが、つわりがひどくて入院する一歩手前だった、という人もいます。

 私の場合は、入院するほどではありませんでしたが、人並みに辛いつわりでした。
また、長男の妊娠中にも経験したつわりでしたが、次男の時にはつわり期間が長く、夏の猛暑もあってバテバテでした。

 ねぎ系の臭みのある野菜全般、納豆、魚、にんにく料理全般、ビールをはじめアルコールのにおい、カップラーメンや調味料のケミカルな味など。
 これまで当たり前に食べていた多くの食品を、まったく受けつけなくなってしまったのです。

 とにかく常に気持ちが悪く、グルメ系のテレビを見ることすらアウト。夫がビールを飲みながら
 「つわりってどのくらい気持ち悪いの?」と聞くので、
 「ひどい二日酔いの100倍!」と、ムッとして即答したところ、
 「うわー、それは最悪だね…」と、自身のひどい二日酔いを思い出したのか、少しは理解してくれたようでした。

姉からの差し入れが大ヒット

 妊婦健診で看護師さんに、
 「つわりが辛いんです」と、言ったところ、
 「お腹の赤ちゃんのためにも、食べられそうなものでいいからちゃんと食べて」と、冷たくあっさりお決まり文句。「はい」と答えたものの、(あなただって、ひどい二日酔いの時食べられないでしょ? しかもこっちは100倍なんじゃ!)と、心の中で悪態をつくのでした。

 そんな時、近所に住む姉から、
 「つわり大変そうだから、これならどうかと思って」と、姉の手に抱えられてきた大きな差し入れ。スイカの差し入れでした。
 「スイカ!」思わず叫ぶ私。直感的に、これなら食べられると感じたのです。

さてそのお味は?

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 早速、スイカに包丁を入れました。「バリッ」と良い音がして大きなスイカが真っ二つに割れると、真っ赤な果肉から、なんとも言いようのない、フレッシュで甘い香りがただよってきたのです。

 食べやすく三角にカットし、大きくかぶりつきました。
 「なんだこの美味しさは! こんな食べ物がこの世にあったのか!」まさに感動の瞬間でした。これまでの人生で、好きでも嫌いでもないカテゴリーに入っていたスイカが、まるでシンデレラストーリーをかけあがり、ダントツ堂々1位の座に輝いたのでした。

 子どもの頃、テレビのコントで見たスイカの早食いのような、まさにあの勢いで夢中で食べまくりました。気がつくと、大玉スイカの三分の一をあっという間にたいらげていました。

妊娠中に食べた玉数はなんと…

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 それからというもの、スイカが夢に出てくるほどスイカ狂になり、この時期わが家の冷蔵庫には私専用のスイカを常時冷やしていました。私が次男のつわり中、約4カ月間に食べたスイカ、その数30玉以上!(モチロン大玉)この時期の食費はスイカに相当費やしました。
 その甲斐あって、つわり期間もなんとか乗り切り、徐々にスイカ以外の食品も食べることができるようになったのでした。

 その後、出産を終えてからは、夢にまで見たスイカ狂はピタリとおさまり、冷蔵庫に常時あったスイカもなくなりました。しかし、偶然か必然か… あの時お腹にいた次男は無類のスイカ好き!
 毎年夏になると、わが家のスイカ消費量が半端なく、近年の物価高に耐えかねて、来年は狭い庭にスイカの苗を植えようか検討中です。

 個人差があるので絶対ではありませんし、妊娠の季節にもよりますが、もし周囲でつわりの方がいたら、スイカをおすすめしてみてください。その際は「つわりでスイカ狂になった人がいるらしいから、ほどほどに」と。

(ファンファン福岡公式ライター/モモ☆タロー)

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