感染対策はしていたものの、新型コロナウイルス陽性となってしまった私。発熱し、強い頭痛や倦怠感、関節の痛みから5日ほど寝込みました。離部屋で療養する私に、3歳の娘がとった行動にとても癒された体験です。
リンゴを運んでお手伝い
療養中は食欲がなく、果物やゼリーを好んで食べていました。家族とは離れ、急遽作った隔離部屋で過ごす私に
「Hちゃん、お手伝いする~」とパパが剥いたリンゴを持ってきてくれた娘。
「ママ食べる?」と食べさせてくれました。
「ありがとう」とお礼を言って食べていると
「おいしいから元気になるよ」と励ましてくれた娘。
小さなお母さんのような娘の対応にほっこり。甘えん坊な娘が見せた一面に成長を感じ、心が温まりました。
「ママがいい」が口癖の娘が、初めてパパと寝た
療養中はパパに家事育児をすべて任せました。最大の難関は寝かつけ。娘は何かとママっ子で
「ママと寝る」が口癖です。パパの誘いはいつも拒否していました。いつもの様子から、寝かしつけは難しいかな… とマスクをして出動することも考えていました。
いざ、お昼寝の時間です。寝室へ入る音が聞こえてから15分ほど経ったときに「寝たよ」と主人から報告LINEが。あっさり寝たことにびっくり! 普段はパパが寝かしつけを始めると、泣いて私を求めることもある娘。きっと、今は幼いなりに私の具合を気遣ってくれているのでしょう。
夜はどうかな? さすがに泣くかな? と思いましたが、心配とは裏腹に再びパパと寝ることができました。安心して私も就寝することができました。しかし夜中の1時に、珍しく夜泣きをする娘の泣き声で目覚めました。
「ママがいなくなっちゃった~!」娘の泣き声と、主人の
「ママがいいよね」と娘に寄り添う声が、隣の部屋から聞こえます。
やっぱり我慢してたんだ… と、娘の泣き声に胸が締め付けられました。私も、隣で寝ている娘が恋しくて寂しい気持ちでいっぱい。今すぐ駆け付けたいもどかしさ、心細さも相まって涙してしまいました。
「ママ、元気になってね」と毎日言ってくれた
夜泣きは初日だけでした。娘も気持ちを切り替えたのか、2日目からは
「Hちゃん、パパと寝られるよ!」と得意げに話してくれるようになりました。療養中は、夜寝る前に必ず部屋におやすみを言いに来てくれた娘。
私が
「おやすみ」と返すと
「ママ、元気になってね」と必ず伝えてくれました。
いつも、私が大好きだと言っている笑顔も毎回作ってくれる優しい娘。早く元気になっていっぱい抱きしめたい気持ちにかられました。
成長を実感
いつまでも赤ちゃんだと思っていた娘は、もう3歳。知らないうちに、母の体調を気遣う情緒が育っていたことに驚きました。療養が終わる頃には、すっかり私の方が娘不足で寂しくなってしまったのでした。
療養明けの夜、久しぶりに娘の隣に寝ることができたときに
「ママのお隣やった~!」と喜んでくれた娘。
「ママも、Hちゃんとねんねできるの嬉しいよ」と伝えました。戻るべき場所に戻れた安心感が押し寄せました。
ぎゅっと抱きしめると、娘のやわらかくて温かいぬくもりが。5日ぶりに見る可愛い寝顔をしばらく見ていたら、涙が流れてきたことは娘には秘密です。
(ファンファン福岡公式ライター/Mina)