車の行き来が多い明治通り沿いにありながら、ちょっと隠れ家的な雰囲気がある「Shaka(シャカ)和カフェ」(福岡市中央区)。美容室「Shaka」に併設された日本茶専門のカフェとして、2019年2月にオープンしました。
代表の宇野清司さんは大の日本茶好き。美容師で日本茶検定2級の資格を持つ髙木里華さんと、全国の有名産地の日本茶をいろいろ飲み比べて、「八女 玉露」(600円税込み)や「加賀 ほうじ茶」(500円)、「八女 深蒸し煎茶(せんちゃ)」(同)、「宇治 抹茶」(700円)を提供しています。 茶葉は、唐人町商店街(同区)内の「なかぞの茶舗」から仕入れています。店名の和カフェには、和風という意味だけでなく、「地域の和」を応援したいという意味も込められています。
日本茶に添えられるお菓子が、「甘過ぎず、爽やかな後味で、日本茶を引き立てるお菓子」とセレクトした楢崎洋菓子工房(福岡市中央区)のクッキーです。 和菓子ではなく、焼き菓子を添えるのは、「日本茶をカフェ感覚で楽しんでほしいから」と宇野さん。店から歩いて行ける場所にある楢崎洋菓子工房は、仕込みに十分に時間を掛けるために営業は木~日曜の週に4日間だけという焼き菓子専門店です。
宇野さんと高木さんは、素材にこだわり丁寧に手作りした同工房のクッキーの中から、八女茶を使った緑色が美しい「抹茶」と、香ばしい風味の「ヘーゼルナッツ」、飽きのこない甘さの「メイプル」の3種類をチョイス。そのうちの2種類と、全国各地の豆菓子などを一緒に出しています。サクサクした食感で優しい味わいのクッキーを口にしながら、温かい日本茶を口にすると、心まで潤っていくようです。
ちょっと小腹がすいたときは、北海道産のきな粉に上品な甘さの砂糖・和三盆をまぶした「きなこもちとお茶セット」(500円)をどうぞ。「きな粉の香ばしい風味とほうじ茶はよく合いますよ」と髙木さん。
ちょっと珍しいメニューもあります。抹茶とビールを合わせた「宇治 抹茶ビール」(700円)です。「抹茶と相性のよい組み合わせのビールを探し、試飲を重ねて選んだのは、長野県産のクラフトビール。ビールのきめ細かな泡と抹茶の鮮やかな緑色を出すために、作り方も試行錯誤したビアカクテルです」(宇野さん)。 ビールの独特な香りを、抹茶の爽やかな香りが包み込んでまろやかな風味になる上、インスタ映えもすると大人女子に人気。一見、抹茶ジュースのように見えるので、昼からでも罪悪感なく飲めそうです。ビールが苦手という人も一度試してみては。
今はシーズンではありませんが、黒蜜がかかった抹茶味の「かき氷」(350円)は、夏の人気メニュー。「頭が痛くならない大人サイズ」という小ぶりのかき氷には、もちもちした白玉や、小豆あんをのせています。今年も5月ごろから提供する予定で、待ち遠しいですね。
テークアウト限定で「加賀 ほうじ茶」「八女 深蒸し煎茶」(各1杯250円)を用意。店は大濠公園の近くなので、散歩のついでに立ち寄って、公園のベンチで楽しむのもいいのでは。
自宅でカフェと同じ日本茶を楽しみたいという要望に応え、「八女 深蒸し煎茶」4杯分の茶葉を入れたピラミッド型バック(250円)もあります。「一手間かけて急須で入れていただきたいので、あえてティーバッグにはしていません」と宇野さんは話します。 「春から夏にかけては、カフェの前の広い歩道の緑も鮮やかになります。和やかな時間と空間の中で、日本茶をどうぞ」
Shaka和カフェ
住所:福岡市中央区黒門2-30 VEGA大濠Ⅱ 営業:10:00~18:00 月曜、第3火曜休 インスタグラム @shaka_wacafe