初めて出産した時の話です。普段、電話でのやり取りが多い姑から「出産祝いは何がいい?」と連絡がありました。しかし、夫と私が返事をする前に、届いたのは思いもよらない出産祝い! 私たちの意見を無視した、まさに“最悪な出産祝い”に怒り心頭だった体験です。
姑から「出産祝い何がいい?」と電話が
もともと夫の両親とは、そこまで仲が良いわけではありません。遠くに住んでいるので電話でのやりとりがほとんど。実の両親が「ワンオペ育児で大変だろう」と心配してくれたこともあり、産後は実家で数カ月過ごしました。
長女が産まれて1カ月くらいが経った頃。姑から
「出産祝い何がいい? 服? 着物? それとも現金? 二人で相談して考えてね」と電話がありました。
ベビー用品は一通り揃えていました。産後買い足したり、いただいたものがあったりで十分足りていたんです。そこで夫と相談し、今後必要なものが買えるように、出産祝いは現金をお願いしようと決まりました。
同じ頃、実母とお宮参りの産着をどうするかという話に。私が使った産着はもうないため、購入かレンタルが良いだろうとのこと。私は迷わずレンタルを選びました。
なぜなら、産着は1回しか使わない、保管が大変、また同性が産まれるとは限らないと思ったからです。
急展開! 姑の行動に怒り心頭
数日後、今度は母に姑から電話が。その話の中で、お宮参りの話題になったそう。その時、母は
「産着がなくて…」とポロッと言ってしまったんです!
次の日、また母宛てに
「産着、出産祝いで送りましたので!」と嬉しそうな様子で姑から電話があったというではありませんか。
それを聞き、私は怒り爆発です! すぐに夫に連絡しました。夫は
「は!?」と一言。
まだ、出産祝いは現金が良いと姑に伝えていなかったようで、夫は怒りよりも呆れた感じでした。
なぜ、産着を買いに行く前に一言なかったのか…。勝手にも程があります。姑の方から
「何がいい?」と言ったにもかかわらず、勝手に決めて送りつけてくるなんてありえないと思いました。
届いた出産祝いを開けてみると…
数日後、産着が届きました。
中を開けてみると、某チェーン店のカバーと赤い産着が。
実は、優しい顔立ちのわが子には、ピンクの産着を選びたいなと考えていました。しかし、届いたのは定番の赤色。そして、どこで買ったのかすぐわかる店名の印字…。
時間が経つほど怒りが込み上げてきましたが、打ち明けるところもありません。最終的に、産着の話を姑にした母を憎く思ってしまいました。
お礼の電話でもさらなる怒りが
一応、姑にお礼の電話をしました。ところが、元々長話ばかりする姑。もちろん今回も長電話です。
「絶対似合うと思ったのよ!」とハイテンションな様子を聞き、私は怒りを抑えて黙り込んでいました。
お昼寝の時間にかけたのに、時間が経って長女が起きてしまいました。電話越しに泣き声を聞いた姑が、空気を読んで電話を終わらせてくれるのかと思いきや
「泣き声かわいいわね〜」と言って、それからまた長話。
私の代わりに娘をあやしてくれる父も、姑との長電話に呆れ顔。なんとか電話を切れましたが、最後に姑に言われた
「一緒にお宮参り行くの楽しみにしてるね〜!」が頭から離れませんでした。
贈り物選びは慎重に
お宮参り当日も朝からハイテンション。姑だけがずっとしゃべり、周りは聞いているだけ。娘の産着姿を見て
「ほんと似合ってるわ〜」と言い一人だけ浮かれている状態でした…。
これがきっかけで、私は贈り物が苦手になりました。
「本当に必要かな、喜んでくれるかな」と異常に考えてしまいます。受け取る側の気持ちを気にしすぎてしまうんです。
誰でも贈り物をする時は気を使いますよね。できるだけ、相手の好みを把握しておきたいものです。場合にもよりますが、やはり相手に欲しいものを聞いて、それに答えるのが間違いないと思います。
(ファンファン福岡公式ライター / makomani)