近年増加するドライアイや白内障に悩む方に朗報。目の最新治療でクリアな人生を。【川原眼科】

 人生100年の時代、「60歳はまだまだ若い」と言われてはいるものの、体は確実に加齢が進みます。もちろん目もしかりで、白内障やドライアイなどの症状に悩む方が近年増加しています。水晶体は年齢とともに酸化して白濁し、程度の差はありますが60〜70歳以上の方は何らかの白内障の症状を抱えています。そんな中、眼科の治療も年々新しい治療法が発表されており、遠近両用の人工レンズ(多焦点眼内レンズ)が誕生したり、点眼による対症療法しかなかったドライアイに対して根治的治療ができるようになったりと、「見える人生」を手に入れる人が増えています。今回、多焦点眼内レンズを用いた白内障手術を多数手がけている「川原眼科」の川原周平院長に、目の最新治療についてお聞きしました。

出典:西日本新聞
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【眼科専門医】川原眼科 川原周平先生

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 長崎県出身。九州大学医学部卒業。九州大学病院、国立病院機構小倉医療センターなどで研鑽を積み、2016年「川原眼科」を開業。白内障や緑内障をはじめ、網膜硝子体手術など専門的手術療法を得意とし、福岡県外からも患者が訪れる。

白内障は、10分ほどの日帰り手術で「見える」を取り戻せる

 60〜70歳以上の方が何かしらの症状を抱えていると言われる「白内障」は、現代において決して珍しい病気ではありません。当クリニックを訪れる白内障患者の9割以上が「加齢」によるものであり、その他の原因は、怪我や事故などの外傷性や、ステロイド薬による薬剤性などわずかです。  注目したいのが、白内障治療の低年齢化です。昔は70〜80歳代の患者が多かったのが、今は60〜70歳代の受診が主になっています。これは、若くして白内障になる人が増えたわけではなく、治療がより進化し、早いうちに治して「生活の質」を上げたい方が増えたからと言って良いでしょう。  白内障の治療法は、外科的手術しかありません。軽症の方や若年層に対しては点眼薬もありますが、治すのではなく病状の進行を遅らせるだけです。白内障の手術は、濁った水晶体を取り除いて人工レンズを入れるため、生涯に一度しか必要ありません。時間はわずか10分ほど、日帰りがほとんどで入院は必要ありません。とは言え、簡単な手術だと安易に考えるのではなく、今後どう生きたいか、どう過ごしたいか、どう「見えたい」かに合わせた治療を選択することが大事です。  また、人工レンズを「多焦点眼内レンズ」にすれば、近くも遠くも見やすく、老眼治療にもなります。普通の眼内レンズでも十分に視力は改善しますので、どちらが適しているのか各自のライフスタイルに合わせて提案してもらうのが良いでしょう。  白内障は、放置すると認知症を招く可能性があるとも言われています。モノが見えにくい、眩しいなど視力に違和感を自覚したら、早急に専門医に相談しましょう。

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目を酷使し、涙の質量が低下。ドライアイを治す最新光治療

パソコンやスマホの長時間使用、コンタクトレンズや化粧の影響などで起こる「ドライアイ」は、現代人の目の病の上位を占めています。一定の割合で白内障手術後にドライアイに悩まされる方もおられます。  ドライアイは単に目が乾燥しているだけでなく、涙の質や量が低下し、目の表面が傷つきやすくなっている状態です。涙液は水とその蒸発を防ぐ油層からできていて、ドライアイに悩む人の86%が、この「油層」不足が原因です。油層を分泌する「マイボーム腺」が炎症や化粧の汚れなどで詰まると、涙液のバランスが崩れ、ドライアイが引き起こされます。これまでドライアイの治療は、ヒアルロン酸成分などの点眼や目を温める温罨(あん)法、専用のアイシャンプーでの洗浄などの継続的な対症療法が主でした。  しかし、近年注目を集めているのが、根治的治療法「IPL(Intense Pulsed Light)治療」です。特殊な光を患部に当てることでマイボーム腺の詰まりや炎症を改善し、涙液のバランスを正常化させることでドライアイを治療する方法です。IPLと聞いてピンと来る方もおられると思いますが、美容皮膚科でシミなどの治療に使われるIPLの新たな効果が認められ、眼科の分野でも活用されるようになったのです。当院でも2020年から導入し、この最新のドライアイ治療を行っています。まず最新のドライアイ検査診断機でIPL治療の適応検査を行い、3〜4週毎に4回の照射を行います。その後は半年から1年に1回の照射という治療スケジュールで、体への負担はほとんどありません。点眼は継続が必要な対症療法ですが、IPL治療ならその手間や、こまめな通院も必要なくなります。  見えにくくなる白内障も、目の違和感が続くドライアイも、放っておけば症状は悪化するだけで、今や治せる症状です。早い段階で専門医に相談し、日々進歩し続ける最新治療でクリアに見える人生を取り戻しましょう。

ドライアイの根治的治療法「IPL 治療」とその作用について

出典:西日本新聞

 ドライアイの状態を数値化する検査機器で「涙の量(涙液メニスカス)」や「油層の厚み」などを測定。BUT(涙液が角膜に正常に乗っている時間)なども測り、IPL 治療に適応するかどうかの治療評価を行います。  特殊な光を患部に当てることで、ドライアイの改善につなげます。3~4週間おきに4回の照射が1クールで、何回で効果を感じられるかは個人差があります。 ●異常血管の凝固による血管病変改善 ●マイボーム腺のうっ滞改善 ●抗炎症作用 ●細菌叢やデモデックス(まつげダニ)減少による感染抑制 ●コラーゲン再構築

川原眼科

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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