空気が乾燥し、暖房器具を使用する冬は火災のリスクが高いといえます。対策を「防災新聞」サイト、竹若由里絵編集長に聞きました。
Q:家庭であらためて気を付けたい火災について教えてください。
A:1つはこたつの火災です。中で洗濯物を乾かそうとしたことはありませんか。洗濯物が可燃物になってしまうのでやめましょう。
また、座椅子や座布団を押し込むことでこたつ布団が一緒に押し込まれ、ヒーターに当たり続ける危険性があるので注意を。
電源コードの断線が原因となることもあります。使わないときにコードを無理に束ねて保管するのは避けてください。
Q:ほかの暖房器具はどうですか。
A:石油ストーブ(灯油ストーブ)にも注意を。近くで洗濯物を乾かそうとする人がいますが、上昇気流で衣類がストーブの上に落ちると引火する可能性があります。可燃物を近くに置かないように。
また、就寝時、給油時は消してください。カセットボンベやスプレー缶などを近くで使うと爆発することもあるので気を付けましょう。
Q:暖房器具以外の注意点は。
A:電子レンジの使用中、発火したときの注意点を知っておいてください。
(1)「電子レンジの扉は開けない」。扉を開けると庫内に空気が入り、さらに燃えてしまいます。扉を開けずに電源を遮断しましょう。
(2)「水をかけない」。水をかけてしまうと熱いガラス面が急激に冷やされ割れる危険があります。
\Point/ もし出火したら…2分が明暗を分ける!
初期消火(火を消すだけでなく、人命第一の行動)
ステップ1 火事を知らせる
・大声を出して周囲に知らせる
・火災報知器を鳴らす
・119番通報する
ステップ2 消火活動
・消火活動は出火から2分以内に。3分を経過したら炎が広範囲に燃え移っている可能性が高く、自分での消火は不可能
ステップ3 現場から避難
・消火が無理だと判断したら避難して命を守る行動を取る