私は4児(6歳、4歳、3歳、1歳)の母です。昨年末の大掃除は、初めて子どもたちにも手伝ってもらいました。きっかけは一番上のお姉ちゃんが「お掃除を手伝いたい」と言ったこと。リビングで遊ぶ子ども達が掃除の邪魔になってしまうので、一緒に掃除した方がストレスがないなと思ったことです。初めての大掃除にワクワクの子ども達。しかし、大人が思いもつかない発想と行動にびっくりした体験です。
子どもと一緒に初めての大掃除
「今日は大掃除をします! ママのお手伝いをしてくれる人?」と私が声かけをすると、姉2人と兄1人は元気な声で
「はーい!」と返事をしてくれました。子どもたちは初めての大掃除にわくわくです。
初めての大掃除のお手伝いなので、子どもたちに最適なものは何かと考えた結果、雑巾がけを手伝ってもらうことにしました。
「雑巾がけをしてほしい」と伝えると、子どもたちは大喜び!
私が雑巾をしぼって渡し、床の拭き方をレクチャーした後、大掃除がスタートしました。3人でおしゃべりをしながらわいわいと雑巾がけをする姿は微笑ましいかぎり。
3人とも、床や机の下をすみずみまで拭いてくれました。雑巾がけは、しゃがんだり、四つん這いになることで体力を使うので、とても助かるなと思っていました。
え、そこも拭いてるの?!
しばらくすると
「ママー! 床がふけたから窓もふいてもいい?」と6歳の長女が声をかけてきました。私は了承の返事をしたのですが、その姿を見てあとの2人も窓拭きを始めたと思ったら、また床を拭いていたり。
私も真剣に掃除をしていたので、ふと我に返り「あれ、声がきこえないぞ? みんな真剣なんだなあ」と思って様子を見てみると…。
子どもたちは、まさかの床や窓を拭いた雑巾で、机の上やテレビの画面、壁や手すり、食卓の椅子などを真剣な表情で拭いているではありませんか! 最後には自分たちのおもちゃまで…。
私は思わず
「何してるのー!」と叫んでしまいました。
私としては「汚れた雑巾で、きれいなところを再び拭くなんて汚いでしょう!」という感情が出た叫びだったのですが、子どもたちは私がなぜ叫んでいるのかわからない表情でぽかんとしています。
そして長女が一言。
「ママどうしたの? お部屋とってもきれいになってるでしょ。見て、おもちゃもこんなに!」 そんなこと言われたら褒めるしかないですよね…。
私は
「ごめんごめん。見間違いだったよ。わあー、きれいになったね。ありがとう」と心の声をしまい、子どもの行動に対する褒めに徹しました。
子どもにとって、大掃除は楽しい
大人にとっては面倒で嫌な大掃除でも、子どもにとっては非日常で、何でも拭きたくなってしまうほど楽しいんだなと気づかされた出来事でした。
全力の雑巾がけで疲れた子どもたちは、しばらくすると
「疲れたから終わるね」と言って大掃除を終えていました。
でもその後に
「いろんなものが、ぴっかぴかになって気持ちいいね。またやりたいね!」と子どもたち同士で話したり、私に言ってきたりして、楽しかったという気持ちが伝わってきました。
今回、汚れた雑巾できれいなおもちゃなどを拭かれたことには驚きましたが、子どもの発想はおもしろいなとも感じました。今回は拭き掃除にチャレンジしてくれたので、次回の大掃除ではお風呂掃除に挑戦させたいなと思います!
これからも子ども達といると、予想できない行動が起こると思いますが、その発想に楽しんでついてきたいです。
(ファンファン福岡公式ライター / えりな)