股関節炎で絶対安静の次男 私に起こったまさかの事態とは?!

 私には13歳、11歳、9歳と育ち盛りの息子が3人います。ある日、次男が「股関節炎」と診断され、絶対安静の生活となりました。仕事と家事と子育てに追われる中で、焦った私は思わぬ痛い目にあうことになってしまったのです。

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股関節炎と診断された次男

写真AC

 10歳になったばかりの頃、朝起きて
 「左股関節が痛い」と訴える次男。

 長男も10歳の頃には、成長痛により股関節や膝が痛いと言っていたので、「成長痛かなぁ」と私は軽く考えていました。念のため学校へは車で送迎することにし、様子を見ることに。

 帰宅してから話を聞くと
 「ずっと痛かった。特に座っている時にすごい痛い!」と言うので確認したところ、左股関節から太ももが腫れていたのです。

 慌てて整形外科を受診すると、「股関節炎 」という診断を受けました。
 「少し前に発熱した? それか運動か…」と医師に聞かれたので、2日ほど前にサッカーの試合があったと伝えました。
 「たぶんそれが原因かな? 3日間は絶対安静で、学校は1、2週間ほど休むようにしてね」と伝えられ、次男の自宅療養の日々が始まりました。

慌てていたら、まさかの痛い目に

 受診した日は発熱はありませんでしたが、医師からは
 「おそらく単純性股関節炎だけど… もしこの後に発熱した場合、緊急搬送しないといけない可能性があるから、すぐに電話して」
 「基本的に寝転がった状態を保ち、立ち上がるのはトイレと食事のみ。明後日また受診してね」と言われました。

 次男を連れて帰宅し、留守番をしていた長男と三男に事情を説明…。急な出来事で食料などの買い物に行けていなかったため
 「何かあったら電話してね」と伝え、私は急いで買い物に行きました。「もし留守中に発熱したら…」と焦る気持ちでいっぱいでした。

写真AC

 お店の駐車場に着き「短時間で済まさなきゃ!」と車から降りてドアを閉めたとたん、左手に激痛が走りました。
 車のドアに指を挟んでしまったのです! 挟んだ時は一瞬息が止まるような痛みでしたが、徐々にジンジンするようなひどい痛みを感じて、自分でやったことなのに少しイライラしました。

 痛みを堪え、買い物をして帰ると、人差し指から薬指までが腫れていて、内出血もありました。「やってしまった… これ、絶対折れてる」と思いましたが、この時の私は次男のことが最優先事項。
 とりあえず家にあるガーゼやシップで指を固定して、翌々日、次男が受診するときに診てもらうことに決めました。

優しい息子たち

  帰宅した夫からは
 「どうやったら自分の手を挟むの?」と呆れたように言われる始末…。自分でも「こんな時に怪我するなんて」と情けなくなり黙っていました。

 すると、長男が
 「次男が心配だから急いでいたんだよ! 仕方ないじゃん!」と言ってくれたのです。
  三男も
 「俺たちが出来ることはするから言ってね!」と優しい言葉をかけてくれて、とても嬉しかったです。

 後日、受診した結果、左手の人差し指と中指は骨折していました。不幸中の幸いで手術をするほどではありませんでしたが、薬指も打撲して痛いので、3本まとめて固定され、全治1カ月と診断されました。

看病しながら看病される

 次男の看病をしないといけない時に、自分のこともままならなくなる私…。次男の清拭や歩行介助などは出来ましたが、自分の着替えや家事で難しい所は、全て長男と三男が手伝ってくれました。

 2週間学校を休んで安静にした次男は、追加で治療することもなく痛みも取れ、学校に行くことが出来るようになりました。久しぶりに友達にも会えてとても嬉しそう。

 しばらくは車で送迎し、体育はお休みしましたが、痛みを訴えてから3週間経つ頃には通常通りの生活に戻ることが出来ました。

 私の骨折も、1カ月後に固定を外したものの、まだ少し痛みがあったので、息子達に
 「固定は外れたけど、痛くて出来ないところはお願いね」と言うと
 「早く治ってほしいから、無理しないでね! ママが病気や怪我すると、俺たちずっと家事とか困るから(笑)」と快く引き受けてくれました。

 「家事は手が濡れないように、ビニール袋とか、手袋はめてすれば?」と言って何もしてくれなかった夫とは違い、優しい息子達にただただ感謝した出来事でした 。

(ファンファン福岡公式ライター / 降谷あいり)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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