子どもの言い間違いは、すぐ分かるものもあれば、気づかないものもあります。息子の場合は特に後者が多く、字が書けるようになってその間違いが発覚しました。今回はその中でも面白かったり可愛かったりしたエピソードを紹介します。
息子は文字が大好き!
わが家では、図書館で2週間ごとに10冊の絵本を借りることが習慣となっています。1歳頃から、寝る前には必ず読み聞かせをするようにしていたのですが、その影響か3歳頃から文字が読めるようになっていました。
通っている保育園のロッカーや持ち物などの記名も読めるように。まず友達の名前を書いた漢字を覚え、「照明」や「強風」など家電に書いてある文字を見ては
「〇〇くんと同じ字!」と喜んでいました。でもまだ文字を書くことはできませんでした。
現在息子は5歳になり、保育園では硬筆の授業が始まりました。文字の書き方を教えてもらい、書くことが楽しくなったようで、よく「ままだいすき」などのお手紙を書いてくれます。お絵描きも好きなので、車や建物といっしょに描いたものの名前や説明をよく書いています。
「なんごくじん」って何のこと?
文字が書けるようになると、息子が考えていた事を具体的に見ることができるようになり、数々の言い間違いが発覚してきました。
例えば「えれめーた(エレベーター)」、「とんでる(トンネル)」のように発音自体が違うもの。
また「どろぼお」は必ずしも「泥棒」ではなく、スピード違反など「悪いことをした人みんな」だというように意味の捉え方が違うもの。
私は息子のらくがき帳を見るのが楽しくて、日課になっていました。
中でも一番印象に残っているのは、とある休日の出来事です。
図鑑で様々な国のページを見ながら、その国の人や、建物の絵を描いて楽しんでいました。
息子は「いんろじん(インド人)」と説明を書き終えた後、私に
「これ、なんごくじんだと思う?」とわくわくした顔で聞いてきました 。
私が
「“南国”ってハワイとか、あったかいところだよ。インドの人なんでしょ?」と返したら、息子は
「どこの国の人かってこと!」と一言。私は思わず大爆笑してしまいました。
「なんごくじん」は彼の中で「何国人」だったようです。しかも、答えを書いておきながらクイズを出してくるとは思いませんでした。
「ここに“インド人”って答えあるじゃん! あと『なんごくじん』じゃなくて、『なにじん』って言うのが正解かな」と伝えると、息子は
「ママものしり~!」と言いつつ、答えがバレバレだったことを悔しがっていました。そのあと絵のすみっこに小さく「なにぢん」と書いていたのを見て、ほっこりしたことを覚えています。
今だけの言い間違いを楽しむ
もちろん言い間違いに気づいた時は修正はしていますが、小学校に入れば授業でより詳しく学ぶので言い間違いも無くなっていくと思います。
そのため私は、スマホのメモ帳に面白い言い間違いをメモするようにして、アルバムにコメントを書くときのネタにしています。
育児中は毎日が慌ただしく過ぎ去りますが、ちょっとしたことでも書き留めておけば、見返した時に当時の気持ちに戻ることができるのでおすすめですよ。
(ファンファン福岡公式ライター / bisuco)