終活というと死ぬ準備といったイメージがありませんか? ネガティブなイメージがつきまとう終活も視点をほんの少し変えると、これから自分らしく生きていくための前向きでポジティブな終活に変えることができます。今回は、終活における身の回りの整理のポイントについてご紹介します。
終活とは
子供たちに迷惑はかけたくないから、ちゃんと終活をしておきたいと考えていらっしゃる方も少なくないのではないでしょうか。遺品の山を処分するのに数十万円かかったという話を聞くと、身の回りの整理をしておかなくてはと思うのも親として自然な感情な気がします。 「終活」とはという意味を調べると 「人生の終わりのための活動」の略で、人生の総括を行い、人生の最期を迎えるにあたっていろいろな準備を行うことを意味する言葉です。とあります。 これを読むと、終活における身の回りの整理は、死んでいくための準備のようですが、ちょっと視点を変えるだけで、これから10年、20年”住まいの安全の確保”や”理想とする未来をつくる”準備のためのお片付けに変えることができます。
片付けのポイント
安全を確保するためのお片付けのポイント
老いていく体にとって、ほんの数センチの段差が、転倒やケガの原因となる危険な段差となります。お金をかけず、どの家庭でもできる最も簡単な「バリアフリー」は床にモノを置かない生活です。モノを片付けてみて、置き場所の決まらないモノは不要なものの場合が多いです。
モノと心のお片付けのポイント
ただモノを減らそうとするのではなく、こんなことを大切に生きたいとか、自分の憧れの生活など、かなえたい理想の生活をイメージしたうえで、それを実現するためにはどのようなモノがあればいいのか、また不要なものは何かをはっきりさせ、それに従い片付けます。見るだけで気分がアップするものなどは、目につくところに置き、楽しみましょう。 人生の終わりは誰にだって訪れます。だからこそ最後の時まで、ストレスを感じず、楽しい気分になれるもの、自分らしいもの、機嫌よく年齢を重ねることのできるものなどを身の回りに置いて、素敵な時を過ごせるように、前向きなお片付けを心掛けましょう。
それでも処分を迷ったら…こんな風に考えてみませんか?
終活で処分に悩むものは「洋服」です。今後、新しく買う予定はないし、死んだら全部捨ててもらえばいいだけだからとりあえずとっておきたいという言葉を良く耳にします。”とりあえずとっておく”ことは、子供の負担を増やす事につながりますから、次のように自分で問いかけしてみてください。
あと何回着られる?
自分を楽しませてくれない洋服や着心地の悪くなった服など、気分の下がる服を着ている時間なんて、終活の片づけをしている人には、残されてはいません。 もしかしたら、素敵なワンピースを着られるのもあと20回かもしれませんよ。ずっと捨てずに保管していた服をもったいないと思って1回着たら、素敵なワンピースを着られる回数が1回減ってしまうんですよね。 素敵な服がそこにあるのに、体形に合わない服をわざわざ引っ張り出して着るほうがもったいないと思いませんか? そんな風に考えると無理に捨てようとしなくても、残しておくべき洋服、処分すべきものはどれかが必ず見えてきます。
あと10年、20年後に着たいと思う?
あなたが若かった頃似合っていたからといって、90歳になったあなたが着たいと思うでしょうか? 着た姿を想像してみてください。腰が曲がったり身長だって縮んでいるかもしれませんよ。想像すると手放したくなりませんか?
終活での身の回りの整理は、遺品整理の前倒しの作業ではありません。 人生のターニングポイントに立った時、それまでの価値観やモノ・コト・人との付き合い方を立ち止まって棚卸しし整理しましょう。 残された時間をゴールから逆算し、自分の好きや、やりたいこと、なりたい未来、どう生きていくかを明確にしたうえで、それに必要のないものは手放し、自分にとって大切なものだけを選び出す片付けが、前向きな終活です。 やりたかったことに挑戦したり、もうひと花咲かせることだって、決して無理な事ではないはずです♪ 本人がこの世からいなくなった時、残るのは、あなた自身の手で整理された「前向きな終活」のモノたち。それを見て、いい人生だったんだねぇときっと思ってもらえるに違いありません。どうせやるなら、そんな前向きな終活のほうがいいと思いませんか?
過去記事に写真、紙類などの整理方法についても書いています。 ファンファン福岡内 もりぐちみれい の記事一覧 https://fanfunfukuoka.aumo.jp/users/e67b581e45/articles または この記事下にある「あわせて読む」からご覧ください
紙焼き写真やアルバムをデジタル化して楽しもう! おすすめの整理方法