息子が2歳の頃に参加していた「おうち英会話サークル」。近所のママ友の自宅で、オーストラリア人の先生を招いて開かれていました。少人数で、とっても良いレッスンなのですが…。なんと、毎回レッスン後に持ち寄りランチ会があるのです! 英会話より何より、そのメニューを考えるのにヘトヘトになってしまった体験談です。そして、大変でも私がサークルをやめなかった理由とは?
英会話サークルへのお誘い
息子が2歳だった頃、児童館でお友達になったママから、英会話サークルへのお誘いがありました。私も英語が好きだし、息子が小さいうちから英語に触れられるチャンスは貴重だと思い参加することを決めました。
サークルは週一回、ママ友の自宅で開かれ、オーストラリア人のステキなママ先生が教えてくれます。児童館で同じ2歳児クラスのお友達ばかり5〜6人が集まり、とてもアットホームなサークルでした。
そのサークルでは、ママも子どもと一緒にレッスンに参加します。 歌ったり、ゲームをしたり… 時には学生時代に疑問だったことを質問してみたり。
「複数形のsって日本語で言えばどんな感覚?」
「日本語も“子ども → 子どもたち” とか形変わるでしょ? それと同じよ」とか言った感じです。 大人になって習う英語も新鮮で、新しい発見も多々ありました。
ただ大変だったのは、毎回レッスン後に開かれる「持ち寄りランチ会」でした。
持ち寄りランチ会
レッスン後には、みんなで持ち寄った一品を並べてランチ会をします。 主催者のママが、先生へのお礼も込めて始めたもので
「そんなに気を使わず、買ったものでもいいよ〜」ということだったのですが、買ったものを持ってくるママなんて1人もいませんでした。
その上、先生が
「日本のママたちって、ホントにみんな料理が上手! 料理が下手な人に会ったことない」といつも褒めてくれるので、みんな手を抜けなくなりました。「いえいえ、これは努力と掛けた時間のたまものです」と言いたかったですが、素直に嬉しかったです。
最初のうちは、前夜の唐揚げを多めに揚げて持って行ったり、シチューを多めに作って鍋で持って行ったりしていました。でもそのうち、ネタもつきてしまい… 朝からパスタを茹でたり,苦し紛れに顔つきおにぎりをたくさん作っていったり、フルーツだけになってしまったり。 少々苦しくなってきました。
また、追い討ちをかけたのが、プロ並みの腕を持つママが1人いたことです。 手作りロールケーキ、キッシュ、コロッケ! レベルの違う一品をいつも持ってきて、みんなを驚かせてくれました。
そのうち、息子が元気でも持ち寄りネタが思いつかなくて欠席してしまうということも出てきました。そんな時は、すごく息子に申し訳なく、「私さえちゃんと準備すれば、こんなことにならなかったのに」と自分を責めたくなる気分でした。
鍛えられたおもてなしの心
「もうやめた方が楽かな」と思った時もありましたが「ダメダメ、こんな素晴らしい環境、楽しまなきゃ損!」という思いを胸に参加していました。というのも、友人同士で始めたサークルでしたが、このサークルの噂を聞きつけ、入りたい人が出てきて、誰かが辞めるのを待っている状態になってきたのです!
そんなこんなで、ヘトヘトになりながらも、みんなが幼稚園に上がるまで約2年間続いたおうち英会話サークル。息子も
「Hello」や
「Thank you」といった簡単な英語を嬉しそうに口にするようになったし、何よりご近所のお友達がたくさんできて大喜びでした。
今振り返ると、大変だったけど、やっぱりみんなでランチするのは楽しかったです。
他のメンバーの料理を見たり、日頃から「次は何にしようかな〜」と頭の隅に置いてアンテナを張っていられたのも自分のためにもなりました。
どうしても狭いコミュニティーになりがちな乳幼児期の子育て。 しんどい時は休む勇気も必要だし、合わないと思えばグループから抜けたっていいと思うんです。 ただ、親子でこんなふうに過ごせる日々は本当に期間限定です。皆さんも、思いっきり子育てを楽しんでくださいね。
(ファンファン福岡公式ライター / mimi)