幼稚園に持っていくものにはすべて名前を記入するのは基本中の基本。しかし防犯上、「登園時に身につけるものは、外から見えない場所に名前を記入するように配慮してください」というのが今のご時世。そこで幼稚園指定の通園カバンを、一目見て園児もママもわかるようにするアイテムが大流行したのです。
幼稚園の通園カバンは見分けがつかない?!
子どもが通う幼稚園の通園カバンは、幼稚園指定でみんな同じです。防犯上、外から見えない場所に名前を書くため、パッと見ではどれがだれのカバンかわかりません。
そこで、みんなそれぞれ好きなキーホルダーをたくさん付ける、というのが幼稚園では一般的になり、園児のほぼ全員がキーホルダーをジャラジャラ付けた状態でした。
なかには、通園カバンよりキーホルダーの方が重いのでは!? という園児もチラホラ…。
そこで園長先生から、キーホルダーの数量限定の通達が、保護者に流される事態になってしまいました。
「キーホルダーはひとつだけ付けてよい」とのことで、4歳の娘には七五三参りで頂いたお守りを選んで付けることに。
市販のキーホルダーを選んで付ける園児が多いなか、存在感バリバリのキーホルダーを付けてくる子どもが何人かでてきました。それも特大サイズ!!
「素敵なキーホルダーだねぇ! どこで買ったの?」
「ママに作ってもらったの!!」 そう、存在感バリバリのキーホルダーはお手製だったのです。それもなかなかのクオリティ! あっという間に、手作りオリジナルキーホルダーは幼稚園で新たなブームになりました。
手作りキーホルダーがブームに
園児に大人気のアニメキャラクターを模倣した、手作りフェルトやアイロンビーズ(アイロンの熱で固めるビーズ玩具)を使った愛情たっぷりのキーホルダーが続々登場していきます。
そんなお友達のカバンにぶら下がっている、立派な手作りキーホルダーに目がくぎ付けの娘。
「私も欲しい! ママいっしょに作ろうよ! 手伝ってあげるからぁぁぁ」 器用なママなら簡単なことかもしれませんが、残念ながら筆者はそうではありません。娘の希望に応えられる技量はありません。
しかし、幼稚園のお部屋のロッカーから見える皆の手作りキーホルダーを、娘はどんな思いで見ているのかと考えると、母親としてなんだか切なくなってきました。
一念発起して、たまたま家にあったアクアビーズ(並べて水をかけて乾かすと固まるビーズ玩具)を使って親子で作ることに。ウサギやハート、リボンを作り、見事お気に入りの一点ものが出来上がりました。
娘はさっそく通園カバンにぶら下げて機嫌よく幼稚園に通いました。
予想外の出来事でカバンが大変なことに!
しかし… 大雨が降った朝の通園時に悲劇が起きてしまいました。アクアビーズが雨水でバラバラになってしまったのです。まさにすべての苦労が水の泡!
しかも接着されていた糊まで溶けて、通園カバンが大変なことに! 通園カバンに付けていたお守りをはずしたバチがあたったのでしょうか。力作を披露するはずが、まさかの結果になってしまいました。
(ファンファン福岡一般ライター)