長崎県大村市 高台から望む大村湾は「琴の海」と呼ばれ、穏やかな凪ぎの海で本当に美しい風景が広がります。まさに風光明媚。 今回はその大村でまずはマイ包丁作りを体験しました。
長崎県大村市 高台から望む大村湾は「琴の海」と呼ばれ、穏やかな凪ぎの海で本当に美しい風景が広がります。まさに風光明媚。 今回はその大村でまずはマイ包丁作りを体験しました。
伺ったのは、田中鎌工業。4代目の田中勝人さんよりまずは、説明をお聞きします。
大村市松原本町には多くの鍛冶屋があったそうです。その名も松原包丁は、壇ノ浦の戦いで敗れた平家の一族名刀師 並衛行泰の子孫が、文明6年に大村松原に住み着いて松原八幡神社の境内で造ったのがその起源。およそ500年の歴史があります。20軒以上があったこの地区にも、今は3軒ほどとなっています。 伺った人数も多かったので、今回は部分的に体験です。 まずは形成の体験かたスタート。工房内はいろいろな工具もあり初体験です。
炉から出した熱い鉄を、ハンマーでたたかせてもらう形成の部分を体験しました。用意していただいた袋と皮のエプロンをして挑戦です。
サポートしてもらいながら作業です。まず炉から熱くなった包丁型を出してもらいます。
次に、足元のペダルを踏み、足の力でたたく力を調節すると連動したハンマーが上から降りてきます。すごい音と手に伝わる振動がありますが、手を添えてサポートしてくれるので不器用でも大丈夫。伸ばして包丁の形を作っていく作業です。 やってみると、曲がってきてしまったり、いかに難しいかを実感して包丁のありがたみを感じてきました。
慣れてくると楽しくなり、自分で作ってみたいなあと思う欲望もわいてきました。最初から最後までだと6時間ほどの時間があればできるそうです。 次の体験は、包丁への名入れの作業です。
こちらもサポートしながら教えてもらうことができます。間違ったらと不安ですが、手元もサポートしてもらえるので安心です。
今回はたくさんで伺ったので、どちらも部分的な体験で、名入れをしていただいた包丁をいただきました。こちらの田中鎌工業さんは、民泊の受け入れもされているので、宿泊してじっくり包丁作りも可能です。
こちらの包丁、切れ味がよくお料理が楽しくなりました。田中鎌工業さんでは、他で購入したものでも、修理もしてくれるそうです。メンテナンスや刃がかけてしまったものなどお持ちの方は、お電話で相談ができますますのでまずは状態を伝えてみると、修復可能かもしれません。 包丁は、名前も入れられるので、お料理好きな方への素敵なプレゼントになります。他にも様々種類の刃物の対応をしてくださるそうです。 自分の名前が入った包丁は嬉しいものでした。切れ味の芳しくないものを使っていた昨今。今は、ネギもスパッと切れて、お刺身も虹色に輝きます。 (Marilyn Yoshida)
田中鎌工業 長崎県大村市松原本町371 電話 0957-55-8551