大好きな人に振られると、なにも手につかないくらい落ち込んだり、誰かに助けてほしくなるほどしんどい気持ちになったりするでしょう。
この記事では、失恋が辛すぎるときに心を癒す方法と、立ち直るためのヒントを紹介します。どうしても彼のことが忘れられないときの対処法も解説していますので、ぜひご覧くださいね。
失恋が辛すぎる理由とは?
はじめに、失恋したときの心理状態を解説します。失恋がこんなにも辛い理由がわかれば、心が少し落ち着くかもしれません。
喪失感に打ちひしがれるから
当たり前のように一緒にいてくれた彼氏や、心の支えだった好きな人を失うと、心にぽっかりと穴があいたような喪失感を感じるでしょう。
ずっと付き合っていた彼氏と別れた場合、毎日のように連絡をしたり週末にデートをしたりした日常がなくなってしまいます。失恋による精神的なショックやストレスで、眠れない、食欲がなくなる、涙が止まらないなどの身体的な症状があらわれることもあります。
現実を受け入れられないから
恋愛では、彼氏や片思いの相手に振られたり、いい感じだと思っていた男性が突然音信不通になったりなど、自分の願いに反して突然2人の関係が終わってしまうケースがあります。
「彼と結婚したかったのに」「付き合えると思ったのに」と将来への期待を抱いていればなおさら、現実を受け入れられずに苦しんでしまうでしょう。自分が想像していた現実や未来がなくなり、辛くなってしまいます。
自分の過ちを後悔しているから
失恋をすると、相手とのやりとりを思い出して「あのとき、あんなことを言わなければ嫌われなかったのかな」と自分の行いを反省することもあるでしょう。
彼との別れを受け入れられない状態では、自分を納得させるための理由を探してしまうものです。「自分に非があったかもしれない」と思う場合は、自己嫌悪に陥って余計に辛くなります。
彼以上の人は現れないのではと不安だから
失恋直後は彼を失った悲しみが大きすぎて、「彼以上に好きになれる男性は現れない」「彼以外の人とは結婚したくない」と思ってしまいがちです。
悲しみのどん底にいるときは、自分が新しい恋愛を楽しむ姿を想像するのは難しいでしょう。ポジティブな気持ちよりもネガティブな気持ちでいっぱいになり、辛さが増してしまいます。
自分の存在を否定された気持ちになるから
信頼していた彼氏に別れを告げられたり、片思いの男性に振られたりすると、「私は愛されない人間なんだ」「私は嫌われているんだ」と存在価値を否定されたように感じてしまうこともあるでしょう。「振られた=相手からの拒絶」と思ってしまうケースです。
好きな人に受け入れてもらえなかったことへの悲しみや恥ずかしさ、悔しさから、自信をなくしたり、自分を責めたりしてしまいがちです。
失恋の辛さはいつまで続く?
失恋したばかりのころは、辛くてしんどい日々が続きます。失恋から立ち直るにはどれくらいの時間がかるのでしょうか。20歳〜35歳の女性に失恋したことがあるかアンケートを実施したところ、回答は以下の通りでした。
アンケートの結果によると、約80%もの女性が失恋を経験していることがわかりました。
失恋の辛さは、人によって続く期間が違います。失恋経験者に「失恋から立ち直るまでにどれくらい時間がかかったか」を聞いたところ、以下のような回答でした。
「半年〜1年」が最も多い
アンケートの結果によると、失恋から立ち直るまでの期間は「半年〜1年」という人が37%と最も多い回答でした。相手との関係にもよりますが、1カ月未満で立ち直れる人もいる一方で、半年以上かかる人もいます。
失恋してから最初の数カ月は、日常のさまざまな場面で彼を思い出して辛くなることがあるでしょう。完全に克服するためには少し時間がかかってしまうかもしれません。
人によっては1年以上かかる
アンケートで2番目に多い回答が、失恋から立ち直るまでに「1年以上かかる」という回答でした。長く付き合っていた相手や、大好きだった彼と別れた場合は、立ち直るまでに1年以上かかってしまうこともあるようです。
「早く失恋から立ち直って前を向かなきゃ」と思うものの、心の傷が簡単に消えないこともあるでしょう。いつかは時間が解決してくれるはずなので、辛い期間を耐えることも必要です。
失恋の傷を癒して立ち直る方法
失恋して辛すぎるときは、自分の傷心を受け止めてからリフレッシュをすると、少しずつ気持ちが癒やされていきます。ここでは失恋から立ち直るために、期間別におすすめの行動を紹介します。
失恋からの立ち直りにかかる時間は、個人によって異なります。期間はあくまで目安として捉えてみてください。
失恋から1週間以内
失恋してから1週間以内は、状況を受け止めきれなかったり自分の感情をコントロールできなかったりすることもあるでしょう。この期間は、自分の辛い気持ちを吐き出すことが大切です。少しでも気持ちが楽になるよう、失恋から1週間以内の期間は、以下のことを試してみてください。
感情を表に出す
失恋をすると、悲しさや苦しさで胸がいっぱいになるでしょう。まずは、心の中の感情を表に出すことをおすすめします。
大声で思いっきり泣いたり、人に話したり、ノートに書き出したりしてもいいでしょう。たまった感情を吐き出すことで、心がスッキリします。
失恋した相手と距離を取る
失恋した彼と距離を取れる環境であれば、あなたの心が落ち着くまで接する時間を減らしましょう。彼を見かけると辛い感情が押し寄せてくるため、少しでも忘れられる環境をつくることが大切です。
相手のSNSアカウントをミュートやブロックをすると、相手の情報をシャットアウトすることができます。
信頼している人に話す
失恋の辛さを一人で抱え込んでいるなら、信頼している友人や知人に話を聞いてもらいましょう。思っていることを口に出したり、相手に共感してもらったりすると、心がホッとするものです。
知り合いに話すことに抵抗を感じる人は、インターネット上の匿名掲示板や、アットホームな居酒屋のママやマスターなど、日常生活で直接かかわらない相手にこぼしてみるのもおすすめです。
失恋から1カ月後
失恋から1カ月後は、まだまだ辛さはあるものの徐々に普通の生活を取り戻す人が多いでしょう。この期間はまだ残っている辛い感情を癒しつつ、失恋を忘れて前を向くよう行動しましょう。
同じ境遇の人を見つける
片思いや遠距離恋愛など、自分と似た状況の人を見つけてみてください。「恋愛で辛い思いをしているのは自分だけじゃないんだ」と思えると、視野が広がります。
また、失恋ソングや映画、小説、インターネット上の体験談など、自分の心を代弁してくれる歌詞や言葉に出会うと、自分自身を客観視できてしんどい気持ちが和らぐでしょう。
失恋のメリットを探してみる
大好きな彼を失ったばかりの状態ではなかなか考えられないかもしれませんが、実は失恋にもメリットがあります。
次のような「彼と別れることで得られるもの」にも注目してみると、悪いことばかりではないのかもと少し前向きになれるかもしれませんね。
- 友達や家族の大切さに気付ける
- 自分のために使える時間が増える
- デート代やプレゼント代などの出費が減る
- 彼への不満から解放される
- 今後、彼以上にあなたを大切にしてくれる男性と幸せになれる可能性がある
趣味や仕事に没頭する
彼のことで頭がいっぱいになってしまうときは、趣味や仕事などに夢中になって、彼のことを考える時間を減らす方法もあります。
意識して彼のことを考えないようにするのは難しいですが、あなたにとって心から楽しいことや癒されるものに触れているときは、彼のことも失恋の辛さも自然に頭から離れるはずです。失恋を忘れるぐらい没頭できることを探してみてください。
失恋から3カ月後
3カ月経っても失恋の傷が癒えない場合は、行動で失恋を忘れられないか考えてみましょう。大好きだった彼を思う気持ちは大切ですが、思い出にしていくことも大事です。失恋から3カ月後経ったころは、以下の行動をとることをおすすめします。
いつもと違うことにチャレンジする
心が沈んでしまうときは、はじめてのことに挑戦したり、環境を変えたりすると気持ちが切り替わりやすくなります。
たとえば、新しいコスメを1つ加えてみたり、気になっていたお店に入ってみたりするなど、いつもとちょっと違う行動を取り入れてみてください。心が上向きになり、リフレッシュにつながるでしょう。
プチ贅沢をする
失恋から立ち直れないときは、思いっきり自分を甘やかすのもよいでしょう。
例えば行きたかった場所に旅行に行ったり、いつもよりいいご飯を食べに行ったりしてみてください。恋愛以外で、幸せを感じる体験をすることが大切です。
自分を磨くエネルギーに変える
失恋の辛さを原動力にして、メイクやファッション、仕事や勉強などで自分自身を磨き上げるのもひとつの方法です。
たとえば、外見を磨いて美しくなると、あなた自身の気持ちが明るくなり、「キレイになって彼を見返したい!」と考えている人はさらにモチベーションが上がるでしょう。
自分のためのポジティブな努力をきっかけに、新しい恋がやってくるかもしれませんよ。
失恋から半年後
失恋から半年経つと、元彼のことを忘れる人もいるでしょう。一方で辛い気持ちがまだまだ癒えないという人もいます。彼氏との関係や傷の深さは人それぞれであるため、「半年経っても忘れられないなんて情けない」と思う必要はありません。
ここでは、半年経って前を向きたいときにおすすめの行動を紹介します。
新しい出会いを見つける
あなたの心が落ち着いてきたら、異性との出会いを増やしてみるとよいでしょう。さまざまな男性に接すると、彼とは違う魅力にときめくこともあります。
また、趣味や習い事などのサークルに飛び込んで、男女問わず新しい人に出会うのもおすすめです。新鮮な気持ちが湧くと、心がポジティブになりやすくなります。
思い出のものを処分する
「元彼との思い出に区切りをつけたい」という場合は、思い出のものを処分するのもひとつの方法です。ものに罪はありませんが、元彼からもらったものなどを処分すると彼のことを思い出す機会が少なくなり、強制的に決別しやすくなるでしょう。
「けじめをつけたい」という方は、物理的にものをなくすことを試してみてください。
思い切って告白する
「失恋から立ち直る」とは逆の行動に見えるかもしれませんが、半年経っても相手への気持ちが冷めない場合は、もう一度告白するという方法もあります。
失恋の仕方が納得できない場合、「振られてもいい」と思える覚悟があれば相手に気持ちをぶつけてみてください。もやもやした感情が晴れたり、気持ちに区切りを付けられたりするかもしれません。
もしかしたら復縁できる可能性があるかもしれませんし、復縁できなかったとしても自分の気持ちを整理する手段としては有効です。
失恋直後にしないほうがよいNG行動
失恋のストレスのあまり冷静さを見失うと、普段では考えられない行動に出て、あとから後悔してしまうこともあるでしょう。ここでは、失恋直後に気を付けたいポイントを紹介します。
男友達や元彼と接触する
失恋の悲しみを慰めてほしくて、男友達や元彼に連絡をする女性もいるでしょう。
しかし、失恋直後は心が不安定です。勢いでキスをしたり、体の関係をもったりすると関係性が崩れ、後から後悔してしまうことがあります。
誰かに話を聞いてもらいたいときは、同性の友達に直接会って相談したり、異性ならLINEや電話にとどめておくのが安全です。
無理に忘れようとする
忘れようとすればするほど、頭から離れなくなるのが人間です。彼のことを無理に忘れようとしなくても大丈夫。
月日が経てば環境や心が変化し、今は辛すぎる心も少しずつ落ち着いていきます。無理をしすぎず、休息をとりながら、自分自身を大切にすることを心掛けてくださいね。
落ち込んでいないフリをする
自分のネガティブな感情を周囲に悟られないように、失恋直後でも無理して明るく振る舞ってしまう人もいるでしょう。
仕事や生活に影響が出ないように努力するのは大切ですが、自分の心を押し殺してしまうと、どこかであなたの心が折れてしまいます。
そのため、失恋後は一人の時間や人に話す時間を作って、悲しみの感情を吐き出しておきましょう。
相手にしつこく迫る
失恋してもまだ彼が好きという気持ちはわかりますが、相手にしつこくLINEや電話をしたり、ストーカーのような行動に出てしまったりするのはかえって逆効果です。
相手があなたのことを「怖い」と感じてしまうと、今後の関係がこじれたり、復縁が遠のく原因になります。
会いたい気持ちや言いたいことが湧いてきても、あなたの心が落ち着くまでは彼に接触しないほうがよいでしょう。
長期間好きな人を忘れられないときの対処法
どんなにリフレッシュをしても、心の片隅に彼がいるという人もいるでしょう。ここでは、相手を忘れられないときの対処法を紹介します。
彼を好きな自分を受け入れる
彼のことをなかなか忘れられずに「いつまでも引きずるなんて」「早く次の恋に進まなければ」と焦ってしまう人もいるかもしれません。
しかし、人を好きな気持ちはそう簡単には変えられないものです。まずは「彼を好きでいる自分」をまるごと受け入れてあげましょう。
自分の心を無理にコントロールするのではなく、一度受け止めることで、自分はこれからどのような恋愛をしたいのかを見つめることができるでしょう。
時間をおいて連絡してみる
失恋した相手にしつこく連絡をするのはNGですが、あなたの気持ちが落ち着いて「やっぱり彼と関係を続けたい」と思うのであれば、連絡する選択肢もあります。
連絡をきっかけに仲のよい友達になれたり、場合によっては恋が実ったり、復縁できたりすることもあるかもしれません。
ただし、すべてが自分の思い通りにいくとは限りません。「返信が来なかったらあきらめよう」と覚悟を決めることも大切です。
時間の流れに心をまかせてみる
失恋に限らず、どんなに深い心の傷も、数カ月、数年と月日が経てば次第に心の傷が癒えたり、気持ちの整理がついたりするものです。
なにをしても気持ちを切り替えられないときは、あえてなにもせず、時間の流れに頼ってみてもよいでしょう。
失恋が辛すぎるときは焦らず自分を大切にしよう
失恋が辛すぎるときに、すぐに気持ちをリセットするのは難しいものです。
しんどいときは、まずは自分の感情を吐き出したうえで楽しみを見つけ、自分自身をリフレッシュさせてあげることが大切です。
いつか、彼以上にあなたを大切にしてくれる男性に出会えることを願っています。
【データ出典】
恋愛に関するアンケート
調査日:2024年3月9日〜11日
有効回答数:100人
(インターネットによる20〜35歳の女性へのアンケート調査)
(ファンファン福岡公式ライター / Asumi)