新居への引っ越しを控え、断捨離に目覚めた私。たまたま「ミニマリスト」の本を手に取ったことで価値観に大きな変化が。好きなものだけに囲まれて過ごす心地よさはもちろん、実際に「ゆるミニマリスト」になって感じた育児中だからこそのメリットもご紹介します。
きっかけは4階への引っ越し
この春に引っ越しを考えているわが家。現在は2階に住んでいますが、新居は4階でエレベーターがありません。荷物は全て引っ越し業者に運んでもらうのですが、ふと「捨てるときは、自分で4階から持って降りることになるのか…」と気づき、節約のためにも物を減らすことに。
やる気を出すため「断捨離」がテーマの本を図書館で借りて読んでいたところ、必要最小限のもので暮らす「ミニマリスト」の存在を知りました。共感した私は、関連の本を読み漁りました。
「ゆるミニマリスト」を目指して
いざ自宅を見直すと、クローゼットはいっぱいなのに
「着ていくものがない」と増えていく服や、つい買ってしまう食器は無駄遣いでしかありません。
中でもキッチンは、衝動買いした100円均一グッズだらけで、本当に必要なものは一握り。不要なものが占拠していた面積に気づいてあ然とし、数の多いタッパーや菜箸、千切りピーラー、便利グッズ等は全てその場で手放しました 。
私の断捨離は2日間で終わりましたが、勢いで捨てて後悔したものはありません。逆にその勢いが大切だったと思っています。
私が気を付けたポイントは以下です。
〇1年以内に使わなかった物や、用途が同じ物は1つだけ残してあとは捨てる
〇「いつか使うかも」と思った物は、「今月使うかどうか」と考え方を変えて判断する
〇どうしても迷った物は、使う月を具体的に決めて保留にする。結局、今年中に使わなければ捨てる
しかし、「部屋にマットレスと3着の服だけ」なんてほどに物は減らせないので、「ゆるミニマリスト」を目標としています。
物が減って起きた変化は?
物が減って感じたメリットは、掃除がしやすく、片付けがそもそも必要ないこと。物をどけるという動作もないので、気軽に拭き掃除ができます。
何よりお気に入りの物だけに囲まれている心地よさは、かけがえのないものです。物を減らすと同時に、新しく観葉植物を置き毎朝世話をすることで、いい気持ちで一日を始められるようになりました。
息子にも嬉しい変化が! 育児中はミニマル生活がおすすめ
5歳の息子にも変化がみられるようになりました。リビングに散乱していたクッションは、使ったらすぐ元の場所に戻し、掃除や洗濯物を畳むのを楽しんでいます。
私は、備えつけ収納に4割の空白を作るよう心がけているのですが、息子が自分から
「もう使ってないおもちゃ!」と箱に入れて持ってきた時には驚きました。これは彼なりに整然とした状態が心地いいと納得した結果だと思います。
育児中にミニマル生活を送る一番のメリットは、おおらかな気持ちで毎日が過ごせること。 「家事や育児に追われている自分」から「丁寧な暮らしができている自分」に変わったことで、小言が自然と減り、家事が楽しくなり、子どもにいつでも優しく接することができるようになったのです。
大半のイライラは、物が多かったことが原因だということにも気づきました。散らかるということは収納のキャパシティを超えて物があるということ、触っちゃダメなものは置かない、絨毯は拭き掃除がしにくく洗濯の手間がかかる。こんな当たり前のことに気づかず怒ってばかりだった私ですが、今では毎日穏やかに過ごし、引っ越しが一層楽しみになっています。
(ファンファン福岡公式ライター / bisuco)