幼稚園や保育園に通っていると、友だちとの関わりのなかで怪我をした・させてしまったという経験はあると思います。集団生活では仕方がない部分もあると思います。とはいえ、相手からの謝罪があるなしでは気持ちも大きく変わるもの。今回は息子が保育園で怪我をした時、相手のママがあまりにも衝撃的な一言を口にした話です。
不安定なAちゃん
年少(3歳児)のクラスメイトだったAちゃん。息子はおっとり系の性格ですが、Aちゃんは活発な性格で、息子をリードする形でよく遊んでいたようです。
当時Aちゃんママは妊娠中で
「最近、Aが言うこと聞かないし、すぐにすねたり怒ったりする」という話を聞いていました。それを聞いて、Aちゃんはママが妊娠して不安定なのかなということは感じていました。
ある日、息子を迎えに行くと先生から
「息子くんがおもちゃを片づけなくて… Aちゃんが注意した時に、息子くんの腕を引っ掻いてしまったんです」と報告を受けました。まあ、Aちゃんも故意にやった訳ではないので、仕方がないと思っていました。
何度も引っ掻かれる息子
数週間後。息子を迎えに行くと、頬から首にかけて3本線の痛々しい引っ掻き傷が…! 通りすがりに、Aちゃんに引っ掻かれてしまったとのこと。
そして数日後、息子を迎えに行くと
「すみません!」と先生から謝罪が。Aちゃんが、また通りすがりに息子の首を引っ掻いたというのです。
いつもならあまり怪我のことは聞かないのですが、あまりにも血がにじむような引っ掻き傷の怪我が続いたので、息子に聞いてみるとに。すると
「Aちゃんが“キー”ってしたんだ」と悲しそうにポツリと話しました。
本来ならAちゃんの状況を踏まえてフォローしてあげたいところですが、この時は
「キーってされて嫌だったね…」と息子の思いに寄り添うことしかできませんでした。
Aちゃんママのびっくり発言
息子が通う保育園は、トラブルがあった際は双方の保護者に報告されます。ですので、Aちゃんママは怪我の事を知っているはずなのですが、直接会っても、メールでも全く謝罪はありませんでした。
確かに、園であったことだから保護者には責任はありません。それでも、わが子が友だちを怪我させてしまったと聞いたら、私なら謝罪します。しかし「考え方は人それぞれだし…」と思うことにしました。
ある日、スーパーで会った時に偶然Aちゃんママに話しかけられました。普通に世間話をしていると、ふと思い出したように
「そういえば、Aが息子くんに何回か怪我させてしまったみたいでごめんね! だけど、集団生活だし年齢的にもこういうことってよくあることだしね」と悪気もなくニコニコと話をしてくるではありませんか。
その態度や言葉を聞いて「あれだけの傷だったのに」となんとも虚しい気持ちになり、なにも言えませんでした。
きちんと謝罪できる親になりたい
あまりにもAちゃんとのトラブルが続いたので、保育園の方でも息子とはグループやテーブルを別にするなど、2人が接触する機会を減らしてくれることになりました。
Aちゃんママが出産した後は、Aちゃんも落ち着きを見せ、また息子と以前のように一緒に遊ぶようになったそうです。
集団生活している中で、噛みつき・引っ掻きなどの怪我は仕方のないことだと思いますし、そこで学ぶことも多いのではないでしょうか。
Aちゃんママの言うことはごもっとも。でも、怪我をさせた側が、相手に言うセリフではないと思います。
私は、子どもが何かしてしまった時には、きちんと謝罪できる親でありたいと思いました。
(ファンファン福岡公式ライター / みかっこ)