子どもが夏休みに入ると、家族で色々なレジャーを楽しみますよね。人手が多い場所では子どももはぐれやすく、うっかり目を離すと迷子になってしまうことも。今回はわが家で海水浴に出かけた時に体験した、思わぬ出会いをご紹介します。
家族で海水浴へ
数年前に私と夫、6歳の長男と3歳の次男で海水浴に出かけました。一年ぶりの海にわが家の兄弟は大興奮。
水中ゴーグルに浮き輪、ラッシュガードのフル装備で、夫に連れられながら海水浴を楽しんだり、波打ち際で砂のお城を作ったり、遠方に住む義両親のお土産に貝殻を拾ったりと楽しみました。
8時半のオープンと同時に海水浴を楽しんでいたのですが、あっという間にお昼の時間。
「お腹すいた~」と子供たちが言い出したため、お昼ご飯を買いに行くことにしました。
海の家は限られたスペースしかないため、持ち帰りができるものをそれぞれ購入して、サンシェードの中で食べることにしました。夫と長男、私と次男で二手に分かれて、それぞれトイレ休憩と食料調達に出ました。
海の家での出会い
次男のトイレを済ませた後に、海の家によって持ち帰りのできるものを購入しました。ご夫婦におじいちゃんおばあちゃんとご家族で経営している海の家で、焼きそばやラーメンのおいしそうな香りが漂ってきます。
汁物は夫と長男チームに任せていたので、私と次男はアメリカンドックや焼きいかなど、片手でつまめるものを海の家で注文して、持ち帰ることにしました。
注文し終わって出来上がるのを待っていると、ちょうど次男と同じくらいの男の子が話しかけてきました。
「どこから来たの?」とニコニコ笑顔で人懐っこい、かわいい男の子です。
「ここのおすすめはラーメンだよ」とセールスしたり、
「ほら!待っているから早く作ってあげてよ」とレジ係のおばあちゃんに話しかけたりしていたので、私は『ああ、この海の家の子かお孫さんかな』と思いました。
その内に注文したものが出来上がったので、私も次男も食べ物を海の家のおばあちゃんから受け取りました。人懐っこい男の子にも
「じゃあね! バイバイ~」と手を振って別れたところ、おばあちゃんから信じられない言葉が!
「あれ、この子お宅の子じゃないのかい?」
えっ!? と思い、
「いえ、うちの子ではないです… この海の家のお子さんではないのですか?」と答えたところ、海の家の子ではないとのこと。よくよく男の子に話を聞いてみると
「あのね、ママどっかいっちゃったからここにいるの」。何と、迷子だったのです!
大変だ! と思い慌てて次男とその子の手を引いて、海の家近くにある海水浴場の駐在所に急ぎました。すると、その男の子のお母さんが!
「良かった!溺れたりしたらどうしようかと思ったよ」と大泣き。私も胸をなでおろし、次男の手を引いて海の家に戻り、食べ物を改めて受け取って夫と長男の元に向かいました。
人の多いところは迷子も発生しやすいですし、夏のレジャーは楽しい反面、危険もあります。ちょうど迷子だった男の子も次男と同じくらいの年齢だったため、私も改めて、子供の手を離したり、目を離すことがないようにしようと肝に銘じました。
(ファンファン福岡一般ライター)