都心への転勤が決まったわが家。そんな時、東京出身のママ友が恐ろしいことを言うのです。それは「ランドセルいじめ」の話。あなたの地域でも起こっているかも…? ランドセルいじめの実態とは。
「ランドセルいじめ」は本当にある?
夫の都心への転勤が決まり、東京出身のママ友に現地のことを聞いて情報収集をしていた時です。彼女がぽつりとこう漏らしました。
「姉が東京に住んでいるんだけど、あっちでは『ランドセルいじめ』があるらしいよ…。買うとき気を付けてね」
ランドセルでいじめ?! 想像もつかない私は、詳しく教えてもらうことに。
お姉さん(Nさん)が住んでいるのは、小学校受験が当たり前の地域だそうです。息子さんが幼稚園に入った頃、塾の先輩ママが話しかけてきました。
「Kちゃんのお兄ちゃん、いじめにあっているらしいわよ!」
「ランドセルいじめ」の実態
Kちゃんは年少さんの女の子。お兄ちゃんは小学1年生です。裕福ですが、“質素倹約”がモットーのご家庭だそう。
「ご両親、派手なのが嫌いじゃない? ランドセルはシンプルな、量販店の衣料品売り場のものにしたらしいの。そしたら、『量販店の安物ランドセルなんて貧乏人!』って言われて、のけ者にされているんだって…。毎日、ランドセル買い替えてって泣いているみたい」
最近のランドセルはデザインや価格帯もさまざま。鞄メーカーのオーダーランドセルは10万円を超えるものも少なくありません。量販店のランドセルは手ごろで品質もよく、庶民の味方! 見た目にも、あまり変わらないはずですが…。
「オーダーランドセルの子が多いから、ここの飾りが、とか、ステッチが光るんだとか、みんなで自慢しあってたみたいでね。お兄ちゃんも聞かれたけど、『そういうのは選べなかったよ』って言ったらしいの。そしたら『どこで買ったんだ?』って。近所の大型スーパーって答えたら、それからみたいね…」
ランドセルなんて軽ければ安いのでいい、と思っていたNさんは、背筋が凍る思いがしたそうです。
「いじめる子が悪いとはいえ、不要な苦労はさせたくないでしょ! 大変だけど、良いもの買ってあげましょうね」と先輩ママは言ったようでした。
年中から始まるランドセル選び
先輩ママ曰く、幼稚園では年中クラスの11月頃から新作のチラシが届き、工房見学の予約はすぐに埋まって、あっという間に売れてしまうとのこと。そこでNさんは、息子が年中になった春にすぐにラン活を始めました。
カタログを取り寄せ、数社の工房に足を運び、実際に息子が選んだものを背負わせてみました。夏休みには大体の目星がついたそうです。
幼稚園でチラシが配布される11月頃に、新作のカタログを取り寄せすぐに決定。やはりセミオーダーメイドのメーカーにしたとのことでした。
「受験で大変な年長でやらなくて良かったかも」と笑っていたそうです。
公立小学校にも忍び寄る「ランドセルいじめ」の可能性
転勤後。私は近所の人に
「ランドセルいじめはないか?」恐る恐る聞いてみました。すると
「この辺は安いランドセルの子ばっかりよ!」と笑って教えてくれ、心底ほっとしました。ちょっと田舎の、のんびりした地域なのが良かったのだと思います。
しかし後日、他のご近所さんから、車で一時間ほどの新興住宅地ではランドセルいじめがあったという話を聞きました。公立小学校に進む子が多いものの、習い事など教育熱心な地域らしいです。
あなたの地域はどうでしょう…? 教育熱心な地域に住む人は、しっかりリサーチしてみてくださいね!
(ファンファン福岡公式ライター / まゆり)