サニとチョビは仲良しですニャン【サ日記】

 ひと月以上のごぶさたサニです。

 うかうかしていたら、もうじき4月。

 3月はあっという間に終わりますニャ。

 福岡の猫カレンダーも、間もなくめくられてします。3月の猫さんたちを紹介し損ねるところだった。

 いたいけな子猫だ。今月の言葉によると、「猫は地上に舞い降りた精霊」ということだ。うちに来る子猫たちは、精霊のわりには、いつ腹をすかしてニャアニャア騒いでおるが。

 こちらは、大猫とまではいかんが、立派な成猫だ。ハチワレといわれる顔の模様は、なかなか人気のようだ。うちからそう遠くない美野島という商店街に「はちわれ」という天ぷら屋さんがあると飼い主が言ってた。店主は猫好きかな。でも、犬にもはちわれがいるから、どうだろう。

 おととしの12月からうちに来ているチョビは相変わらず、抱っこをいやがりすぐ逃げるなど、「懐かん」と飼い主を嘆かせているが、いっちょ前におれのマネだけは得意だ。パソコンの上で香箱座り、と来たもんだ。3月は飼い主の町内会の仕事も忙しいみたいで、パソコンに乗っかるのは恰好の邪魔だが、邪魔の達人のおれと違って、仕事をしているときに前でキーボードを隠すみたいな芸当はチョビには出来ない。

 そのわりに、チョビはおれ様の邪魔は平気でする。おれの近くにいれば、人間からいたずらされんと思って安心していることもあるが、一人でいたいおれのまわりをチョロチョロ走り回るのはちと目障りだ。

 妙に二人ともしおらしい顔をしているが、これが必殺のえさ「おねだり」の姿だ。こうやって無言で飼い主を見つめていると、「お前たちはこういうときは仲良しだにゃあ」と、生えさとかちゅ~る、かつお節などのおいしいえさをくれる。

 飼い主は面倒くさがって、ちゅ~るを手に持ってくれることは少なくなったが、こうやってたまに余裕のあるときは、「手やり」をしてくれる。

 チョビもちゅ~るが大好きだ。まだ、野良の頃から家に呼び込もうとしてもらってたが、そのときは欲望むき出しに、「ニャムニャムニャム」と声を上げながら、がっついていた。最近はそれはしない。

 “猫じゃすり”を当てられるチョビ。

 なんかテレビで、猫好きの女性社長が開発したということで紹介されていたのが、猫じゃすり。こっちは飼い主がメルカリで妙に安い値段で買っていたから、オリジナル商品なのかナゾだ。でも、撫でてもらうと、温泉に入ってるみたいで気持ちがいいぞ。温泉入ったことないけど。

 クンクン。これはこいつのしっぽなのか。

 おれたちが気持ち良さげにしていると、外からクマがうらやましそうにみている。こいつもそういえば、「さくら猫」の仲間入りしてたな。

 飼い主が、「クマ君や」と呼びかけたのに、さっさと逃げて行く。気の利かないやっちゃ。

 チョビママはちょいちょいチョビの様子を見に来る。チョビは母親とわかってるのかわかってないのか、大体知らん顔しているが、時々会話をしているのか、お見合いをしていることもある。「おかあちゃんも飼い猫になったらいいやん」と言ってるのか、「飼い猫はつまらん」と言ってるのか。

 おれはいつでも安眠できる飼い猫のほうが断然いいけど。

 さて、きょうはおれちチョビの仲良し写真を何枚かお見せしておしまいだ。

 達者でニャ。

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

福岡市南区在住。サバトラ柄。熟年オス猫。雑種だが、アメショーの血が入っていると思っている。
ふてぶてしさが身上の甘え上手。
推定5歳か6歳の頃、今の飼い主宅に上がり込み飼い猫に。それ以前は不明だが、数百メートル離れた公園にいたとの不確かな情報。おととしの暮れ、孫娘のようなキジ白猫チョビが弟子入り。
世の中の動きに敏感なものの、とくに行動はしない。

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