創業50年以上の名店の秘密に迫る企画【老舗探訪】。 今回は、創業68年、福岡市博多区中洲にあるメキシコ料理専門店「ロシータ」をご紹介します。
始まりは、あるメキシコ人に喜んでもらうため 「故郷のメキシコ料理が恋しい」。 知り合いのメキシコ人軍人のその言葉にローサさんは一念発起。1950年に福岡初のメキシコ料理専門店「ロシータ」をオープンしました。店名は自分の名前の愛称からとりました。 看板商品の「タコス」や「エンチラーダ」、「チレコンカルネ」など店のメニューは彼女がメキシコで30年間生活していたときに覚えたレシピです。全て手作りで、その味は代々受け継がれています。
変わらず受け継いだなかで変わったものも 1962年に息子の吉崎幸一さん、その半世紀後の2012年に孫の真一さんが後を継ぎました。 真一さんは学生時代にメキシコへの留学も経験。現地の味も舌で覚えています。 祖母の味や店の雰囲気を「変えないこと」をいちばんに考えてきました。唯一変えたのは接客です。全く媚びず、遠慮せずに何でも客と話す先代たちの姿は、信頼関係があってこそ。真一さんは「まだ真似できない」とはにかんでいました。 老舗のひとこと 何よりも変わらない味を提供し続けることです。子どもの頃に食べた味を思い出し、子や孫を連れて、5代にわたって来店するお客さんもいます。(3代目店長・吉崎真一さん) 《ロシータ》 福岡市博多区中洲2-1-15 TEL/092-281-3382 営業時間/17:00~24:00(L.O.23:30)、日・祝〜23:00(L.O.22:30) 定休日/火
※情報は2018.9.21時点のものです