ファンファン編集部が読んでみた新刊のご紹介。10月は、薪ストーブに北新地ナンバー1キャバ嬢の自伝など、秋の夜長にぴったりな気になる新作がたくさんです! 編集部の感想を添えて、早速紹介していきますね~
『小児科医のぼくが伝えたい 最高の子育て』
細かいことは全部遺伝子のせいにして気にしない。子どもと一緒に親になっていけばいいんだ、と心が楽になる本です。 Koki,さんや羽生結弦選手を具体例に挙げ、遺伝子の力と環境の力を説明する点にはなるほど! と思わず頷きました。「育児に悩むおかあさんに出逢うことは、小児科医にとっても大切なこと」というフレーズが心に深く残ります。 高橋先生のような小児科医がファミリードクターになってくれると心強いですね。 (高橋孝雄・著/マガジンハウス)
『わいたこら。』
どうしても言いたいのは、本書はエッセイの体をした優れた自己啓発書ではないかということです。よく、新庄さんの突飛な言動と並々ならぬセンス、超ポジティブマインドを称えて(?)、「新庄は宇宙人」と言われます。 しかし、本書を読むと新庄さんが逆境をチャンスと位置づけ、スターになるためいかに戦略的に動いてきたか一目瞭然。「新庄は天才じゃん、一般人とは違う」と敬遠せず、ぜひ手に取ってほしい学びの多い一冊です。 (新庄剛志・著/学研プラス)
『好かれる力』
鋭い洞察力、観察眼をフルに生かしつつ、地道な努力も忘れずナンバーワン、オンリーワンになったノアちゃん。お客さんとのエピソードを振り返りながら一人ひとりに丁寧にLINE送ったり、知らないお客さん同士を同じテーブルで楽しませたりできるなんて本当にすごい! キャバ嬢のイメージががらりと変わる一冊です。 (進撃のノア・著/光文社)
『賢い子』は図鑑で育てる
例えば子どもが絵本で世界の国旗をあっという間に覚えてしまったら、親はそこで「賢い!」と喜ぶだけではなく、興味の幅を広げてあげましょう。 もしその後すべて忘れてしまったとしても、他のことに熱中して楽しんでいるのであれば、それは大いに意味があったということなのです。 ああ、もっと早く脳のことを知っていれば、自分の子どもにやってあげたのにということばかり。とにかく、子どもや孫をこれから育てる人、必読です! (龍靖之・著/講談社)
『学年誌が伝えた子ども文化史 昭和30~39年編』
いやー、これは懐かしい! 小学館のいわゆる学年誌(『小学六年生』など)の記事を抜粋・再構成したムックです。第3弾の今回は「昭和30~39年編」。 当時を知らない人間が見ても懐かしい気分にさせられます。今上天皇皇后両陛下のご成婚、宇宙開発競争から学校生活まで。世相・風俗がイラストを多用したあの独特の誌面でよみがえります。もちろん、クライマックスは東京オリンピック。今こそ読みたい1冊です。 (ワンダーライフスペシャル・編/小学館)
『骨と筋肉が若返る食べ方』
この頃スマホアプリと連動した「体組成計」に乗っているのですが、骨格筋や骨量は少なく皮下脂肪はやたら多い自分にガク然。歩きすぎで膝は痛いし・・・。そんななか本書は実にタイムリーな1冊でした。 実は最近話題の「やせる食べ方」もたんぱく質を多く取る方法。本書では、必要なものだけでなく不要なものもきちんとわかるので、より実践しやすいと思います。きっと誰もが、読んだ瞬間から食べ物への意識が変わりますよ! (大友通明・著/青春出版社)
『太秦荘ダイアリー』
読めば京都に行きたくて仕方なくなる、極上のご当地モノ小説。主役の女子高生3人をはじめとして、とにかくキャラクターが可愛らしい上、「なぜ昔の記憶を失っていたのか?」「10年前の火事は本当に事故だったのか?」という謎を追うスリルに一気読み必至です。 「人の死なないライトなミステリー」が売りの著者ということもあり、仕事終わりの一杯ならぬ一冊として、気軽に読めるのも嬉しいポイント。 (望月麻衣・著/双葉社)
『日本史の論点』
昔々、中学や高校で歴史の勉強をしてから何年が経ったのでしょうか?学問の世界も日進月歩、かつての常識が常識ではなくなっている部分もあるのだと痛感させられる本でした。 でも、おもしろいのは、ひとつの論点をめぐっていろいろな説が紹介されていることです。近視眼的に物ごとを見るのではなく、いろいろな角度から眺めてみることで新しい見方も生まれてくるのだなと、この本はそんなことも教えてくれました。 (中公新書編集部・編/中央公論新社)
『定年後が楽しくなる脳習慣』
脳のMRI画像というのは、病気だけでなく、脳の強み、弱み、性格など個性までわかるそうです。だったら、自分も診てもらいたいと思いませんか。とはいえ、すべての人が脳画像を撮れるわけではありません。 本書は、脳の専門家として知られる著者が万人向けの処方箋として、ボケ防止などに役立つ脳習慣についてまとめたものです。老後が不安な人はもちろん、自分はまだ若いと思っている人も読んでおいた方がいいですよ。 (加藤俊徳・著/潮出版社)
『DVDブック 最高!薪&ロケットストーブ』
学生の頃、卒業したら農業従事者になろうかという考えた時期がありました。そういう田舎暮らしに憧れる人間に、今からでもやれるかも、という気にさせてくれるのが本書。 農家向け月刊誌『現代農業』から出ている「特選シリーズ」というムックです。第7弾となる今回は、ブームになっている薪販売やロケットストーブを特集しています。薪割りだったら未経験の自分にもできるかも、という気にさせてくれるDVD付きです。 (農文協・編/農文協) 沢山あって目移りしそうですが、秋の夜長と言いますように、長い夜のお供のご参考にどうぞ♪