働くママにとって、子どもが小学校進学すると起こる問題、いわゆる「小1の壁」。保育園や幼稚園の保育時間より小学校は預けられる時間が短くなり、長期休暇中は子どもを一人で留守番させる状況もあります。「小1の壁」の事前情報で対策を考えていた私に起きた、予想外の「壁」をご紹介します。
フルタイムに切り替えたら
一番下の子どもが小学校1年生になり、2児のママである私はそのタイミングで仕事を再開することにしました。
子育てをしながらも仕事復帰を見据えて、「子どもが幼稚園に行っている時間だけ」ちょこちょこ仕事はしていたのですが、一番下の子どもが小学校1年生になったタイミングで、フルタイムに切り替えました。
子どもたちの習い事も家計を圧迫してきたので、働かなくてはならなくなった現実…。1学期が過ぎ、順調に家事と育児と仕事をこなしているところに、ついにやってきた「夏休み」。子どもたちにとって「初めての本格的なお留守番」を経験させることになりました。
一番下の子が幼稚園の時にも、小学校低学年のお姉ちゃんと二人だけで「ママが近所に自転車で急いでお買い物」くらいの時間のお留守番は経験済みだったのですが、夏休み初日、小学校1年生は涙をこらえながら
「いってらっしゃい」と送りだしてくれました。
夏休みが始まる前から、子どもたちに留守番について少しずつ話をしていたのですが、ちょっと前まで幼稚園児だったのに、いきなりしっかり者のお姉さんにはにはなれず。
「玄関のチャイムがなっても出ない! 家の電話がなっても出ない! 絶対!!」と口酸っぱく子どもたちに刷り込み、テーブルの上にはおにぎり、お茶、スナック菓子を備えて私は出発。
後ろ髪を引かれる思いで、朝からすでに汗だくで出勤です。朝起きて、自分のことだけして出勤する旦那とは大違い!! これが働くママの第一関門なのか~。
「習い事をやめたい」理由は?
そんなある日の夏休み。小学校1年生がいきなり、
「習い事を全部やめたい…」と言い出しました。
いやいや、幼稚園から始めたピアノはあなたが行きたい行きたいと必死で私にアピールして、ご機嫌にレッスンに通ってたでしょ! 英語もお姉ちゃんの送迎に付き合っているうちに行きたいってアピールして新学期から楽しそうに通ってたでしょ! もしかして誰かに意地悪された!? それともレベルが難しくなってスランプ!? といろいろ優しく聞いてみても、ノーリアクションの1年生。
しばらく時間が過ぎて落ち着いた頃、小学校1年生は口を開きました。
「だってママがお仕事してるのは、私が習い事してるからでしょ? お留守番したくないもん…」
子どもって何でも分かっていたのか…。私が何も考えず!? きっとそんな発言や態度をしていたのかと猛省の猛暑となりました。
確かに子どもの教育資金がこれから掛かってくるのも一つの理由だけど、働く理由はそれだけじゃないんだよ(笑)
再開した仕事ですが、子どもに寂しい思いをさせ、心の負担になってしまうは不本意…。この葛藤は働くママみんな通る道なのでしょうか。
(ファンファン福岡一般ライター)