福岡の書店員さんから福岡ゆかりの本を紹介してもらう「福岡キミスイ本」シリーズ。3回目は福岡市・天神のソラリアステージ内にあるメトロ書店の川原精二郎店長に会いに行きました。
福岡県在住の“現代の浮世絵師”が日常のあるあるを描き出す
「山田全自動でござる」と「またもや山田全自動でござる」山田全自動/著
福岡市中央区天神のソラリアステージ5階にある“キリンがいる本屋さん”でおなじみのメトロ書店。川原店長が手にしていたのは、この2冊。
―現代の浮世絵師ともいわれる、山田全自動さんの書籍ですね! 「山田全自動でござる」と「またもや山田全自動でござる」(出版社:ぴあ)の2冊です。日常生活のふとした瞬間に感じる“あるあるネタ”が並んでいて、「クスッ」「ふふっ」と小さな笑いがこみ上げてきます。読んでいると肩の力が抜けるというか、凝りがほぐれるというか、不思議な感覚になりますよ。1冊目は2017年9月に、新刊は今年9月に出版されました。新刊では“47都道府県あるある”が描かれていて、これまた面白かったですね。 ―どんな人におすすめですか? 若い方を中心に年齢層は幅広く、男女どちらにも人気がありますよ。特に新刊は各県ネタなので、一層ファンは広がりそうです。 ―ちなみに、川原店長がお好きなネタは? 最初の本では「天然な友達が外国人観光客に道を尋ねていた」っていうやつ、好きですね。新刊では「(福岡市の)地下鉄(空港線と七隈線)天神駅の乗り換えは遠い」かな。ふふっ…。けっこう歩かんといかんからですね。 ―作者には以前から注目されていたんでしょうか? 店のスタッフがtwitterで存在を見つけて教えてくれたので注目していたところ、本が出たので店で勝手に応援しているという感じです(笑)。たくさん入荷してポップも書いてプッシュしていたら、天神という場所柄もあるのでしょうが、多くの皆さんが手にしてくださいました。隣接している雑貨フロア「インキューブ」に来られた女性が立ち寄られて、お店で見て興味を持ってくださるケースもありました。
―ソラリアステージというビルに来られる人に、カルチャー系のテイストがハマった感じでしょうか? 上階にはHKT48の劇場もありますし、そうかもしれませんね。そもそも当店は、駅ビルの中にあるということで、電車に乗る前にすぐに選ぶことができるような文庫やコミックに力を入れたラインナップなんですよ。 ―作家さんのサインや手作りポップもいろいろと目に入りますね。 サイン会などをできるだけ実施していきたいと思っています。それに、やはり地元の作家さんのことはしっかり応援したいですね。 時々イベントもしていますので気軽に遊びに来てください。12月23日(日・祝)午後2時ごろには、サンタさんがいて一緒に写真が撮れますよ! ぜひ子どもさんとのぞきにいらしてください。
※情報は2018.12.18時点のものです