早いものでもう12月! 師走真っただ中、忙しくされている方も多いのでは?そんな年末年始におすすめの本を紹介します! 慌ただしい時期ですが、ちょっと一息つきたい時のお供にどうぞ♪
『志麻さんの自宅レシピ 「作り置き」よりもカンタンでおいしい!』 (タサン志麻・著/講談社)
「伝説の家政婦」は、いったい自宅でどんなごはんを食べているのかがわかる興味深い一冊です。簡単な安心メニューばかりだけど、奥が深い! 個人的には、カレーに千切りキャベツが添えられていたのが、同志を見つけたようで感動。絶対合います。また、かなり若いらしいフランス人のご主人のイケメンっぷりや、志麻さんのレトロなご自宅のキッチンの様子も楽しめる写真が高ポイント。身近に感じられ、ちょっとうれしくなりました。
『ほろっと泣けるいきもの図鑑』(今泉忠明・監修/学研プラス)
動物などの生態を変わった切り口で紹介する図鑑が人気です。本書は、学研から出ている『泣けるいきもの図鑑』シリーズの続編。 フラミンゴは鳥なのに25m助走しないと飛べないといった驚きの実態から、自分の身を犠牲にしても飼い主を助けようとした犬の話まで泣けるエピソードがてんこ盛りです。 人間同士がいがみ合う殺伐としたニュースにうんざりしている大人におすすめ。子どもと一緒に読みましょう。
『サカナとヤクザ』(鈴木智彦・著/小学館)
密漁の現場や密漁に関わる人たちの生の姿を赤裸々に見せてくれるルポなので、ドキドキしながら読みました。大漁か不漁か、値段が高いか安いか、そのような観点からだけ考えてしまいがちな漁業ですが、実はさまざまな問題をかかえていることを、密漁という側面から浮かび上がらせてくれます。 とはいえ、長い歴史の中で築かれてきた構造を一朝一夕に改革できるわけでもなく、問題の奥深さも教えてくれる本です。
『命の限り、笑って生きたい』(瀬戸内寂聴 瀬尾まなほ・著/光文社)
「96歳のいまが一番楽しい」と語る作家・瀬戸内寂聴さん。寂聴さんとの出会いが人生を変えたという秘書の瀬尾まなほさん。年の差66歳(!)の2人が、元気の秘訣や恋愛話、未来の夢まで痛快ガールズトークを繰り広げます。 心に残っているのが、「人は何回でもやり直せる」という寂聴さんの言葉。仕事や恋愛、人生について、「このままでいいのかな」「うまくいかないな」と悩んでいる方にぜひ手にとってほしい一冊です。
『モデルが、こっそり続ける 痩せてキレイになる ながらエクサ!』(井上雅喜・著/マガジンハウス)
「歯磨きをしながらつま先を上げる」「電話中に首を横に倒す」など、あまりにも簡単すぎるエクササイズに「これで本当に痩せるんだろうか」と半信半疑だった筆者。 とりあえずトライしてみると、意外に体を動かせて気持ちいい上、手持ち無沙汰な時間を有効活用できてうれしい驚きでした。「ダイエットはめんどくさくて続かない」という人へお薦めです。
『金龍・銀龍といっしょに幸運の波に乗る本』(Tomokatsu/紫瑛・著/青春出版社)
「龍神様」という言葉はよく耳にしますが、龍とは何かという具体的なことはあまり考えたことはありませんでした。この本を読んで、龍には金龍・銀龍と2つの龍がいること、それぞれ役割が違うことが学べて興味深かったです。 これまで龍を感じたことはありませんが、本に書かれているような場所に行った時には龍のことを考えてみよう、龍のエネルギーを感じてみようと思いました。
『役人道入門』(久保田勇夫・著/中央公論新社)
本書は「組織人のためのメソッド」とある通り、リーダー論としても十二分に役立ちます。しかし、やはり「本当は(過酷だけど)おもしろい官僚の姿」を知ることができるというのが一番の魅力のように思います。エリートで冷たそう、腹黒そう、お金持ちそう、権力を振りかざしてそう…。 そんなイメージで見ていたナゾの存在「官僚」が、読後は非常に身近に感じられるのではないでしょうか。
『会社を綴る人』(朱野帰子・著/双葉社)
作中に出てくる「自分が大事にしているものについて書いてある文書ならば、皆、真剣に読むのだ」という紙屋くんの言葉にはっとさせられました。 書くこと、読むことは意識している以上に身近な存在ですね。著者、朱野帰子さんのnoteと小説と合わせて読むのもおすすめ。 社内文書の価値はもちろん、紙屋くんの書く文書の裏話や著者さんの会社員時代のエピソードを知ることができ、より親近感が湧きますよ!
『囲炉裏と薪火暮らしの本山暮らし』(大内正伸・著/農文協)
経験豊富な著者が、囲炉裏や火鉢、カマドなどの魅力や使い方をイラスト・写真とともにレクチャーしてくれる一冊です。正直、囲炉裏がこんなに便利で効率的なものだったなんてビックリ。 住宅街の一般家屋に設置する方法も紹介されているので、少しでも「イロリスト(囲炉裏を使う人)」に興味ある方にはオススメです。個人的には、料理の写真を眺めているだけでもヨダレが。とくにお雑煮……ジュルッ(失礼!)。
『金栗四三 消えたオリンピック走者』(佐山和夫・著/潮出版社)
箱根駅伝が始まった当初、途中のルートはどこを走ろうと自由だったという話には驚きました。しかも、午後からのスタートで日没後は地元の人たちが松明をもって伴走したそうです。本書は、駅伝の創設者で、日本人初のオリンピック選手である金栗四三のノンフィクション・ストーリー。 一読すれば、オリンピックの歴史も知れて、当分、話題のネタに困りませんよ。来年の大河ドラマの主人公でもありますし。
気になる一冊はありましたか? 今年の配信は今回でラストになります。来年もたくさんの本を紹介したいと思います! それでは、皆様良いお年を。