一年生の息子が帰ってこない! 順調だった登下校が一変 見つかった場所は?!

 4月、新一年生がいるおうちでは、心配事がつきないのではないでしょうか。その中でも、小学校への通学路については、入学前に練習するご家庭も少なくないと思いと思います。わが家の息子が新一年生になったある日のこと。それまで順調に登下校できていたのに、その日息子はいつまで待っても帰ってこなかったのです。

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姉と一緒に登下校

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 息子が新一年生になった春、私は息子と登下校の練習をほとんどしていませんでした。その理由は、二つありました。

 一つ目は、通学路がわかりやすく、家と学校がとても近かったこと。子どもの足で歩いても約10分。自宅から出て少し歩くと、学校が見える距離でした。途中に横断歩道や車が通る道もなく、心配になるような危険はありませんでした。

 二つ目は、息子より2歳年上の娘の存在です。普段から一緒に遊んだり、喧嘩したり、仲の良い二人。娘は息子と一緒に登下校できるのをとても楽しみにしていたのです。この家の近さで、娘も一緒なら、まったく心配なし! と、タカをくくっていたのです。

いくら待っても帰ってこない息子

 さて、息子も無事に入学式を終え、学校生活が始まりました。予定通り、朝は娘と仲良く出ていきます。帰りは、しばらくの間、一年生は他の学年より早い時間に、集団下校です。さすがに心細いかと思い、その間は近くまで迎えに行き、一緒に帰っていました。

 一週間ほどで集団下校は終わり、息子と娘は待ち合わせをして一緒に帰ってくるようになりました。今まで一人で歩いた道のりを二人で帰れることに、娘も息子もとても嬉しそう。私も、二人で帰ってきてくれるので、迎えに行くことがなくなり、とても気が楽でした。

 そして、入学して3週間ほどたった頃。これまでの短縮授業が終わり、通常授業になりました。三年生の娘とも、初めて別々に帰ってきます。迷うような道もないし、もう慣れているだろう、と、何の心配もせず息子が帰るのを待っていました。予定の時間より10分ほど過ぎ、遊んで帰ってるのかな、と軽く考えながら家のことをあれこれしていました。

 ふと、あれ、遅すぎない? と時計を見ると、40分も過ぎているではありませんか! これはおかしい、と嫌な汗が出ました。学校まで行こうか、でも入れ違ったら困る…。あれこれ考えた挙句、とにかく学校に電話をしてみよう、とスマホを手に取ると、その瞬間に学校から着信が!

事件!? 事故!? 先生に言われたのは…

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 何かあったのかもしれない。震えながら電話に出ると、案の定、息子の担任の先生からでした。
 「お世話になっております、息子君のお母さまですか?」
 「はい、そうです」
 「すみません、息子君…」やっぱり何かあった!? と、息をのんで先生の言葉を聞くと…。

 「三年生の下駄箱で、一人で座っていたんです」
 「えっ!?」
 「お姉ちゃんと帰る約束をしていたみたいで。一人で待っていたところを他の教員が見つけまして」

 へなへなと力が抜けました。今日から始まる通常授業では、三年生と一年生で下校時間が違うのです。単純なことですが、順調な様子に気が抜けていて、私はそのことを息子に伝えるのを、すっかり忘れていました。子ども達で確認して、ちゃんと帰ってくるだろうと思い込んでいたのです。

 「すみません、近くまですぐ行きますので、帰らせてください!」電話を切った後、大急ぎで家を出ました。途中まで迎えに行くと、最近迎えに来ていなかった私を見て、息子はニコニコ。
 「あれ、おかあさん、なんで来たの?」こちらの気も知らないで… と思いましたが、とにかくその笑顔にほっとしました。

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 それからは、私も反省して、毎日それぞれの下校時間をチェック。
 「今日は一緒に帰れるよ」
 「今日はお姉ちゃん遅いから先に帰るんだよ」と声をかけるようにしました。
 曜日感覚がつく頃には、息子が自分で判断できるようになっていましたが、行事で下校時間が変わる時にはしっかり伝えるようにしました。登下校の道のりだけではなく、わが家の場合は「誰と」「いつ」帰るか、の確認が必要だったのです。

 大丈夫なはず、できるはず、と思っても、まだまだ一年生。ちゃんと確認することって大事! と感じた出来事でした。きょうだいで登下校を考えている方は、同じことが起きないよう、ぜひご注意ください。

(ファンファン福岡公式ライター/かきくけ子)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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