わが家は、娘が幼稚園に入園する年に引越しをしました。それ以前は保育園に通っていたので、集団生活は大丈夫だと思っていたのですが…。まさかの激しい登園拒否に、げっそりする毎日。しかし今考えれば、きちんと理由はあった気がします。一体何が理由だったのでしょうか?
2日目から登園を拒否する娘
娘は、すでに保育園で集団生活を経験済だったので、幼稚園に入園することにも全く不安はありませんでした。娘自身も
「早くようちえんへ行きたい!」と、とても楽しみにしていたんです。
入園式当日も、ソワソワしながらも嫌がる様子もなく良い子でした。先生もやさしそうでしたし、のびのびした雰囲気が娘にも合っていると思いました。
翌日は2時間くらいだけの登園だったのですが… 娘は朝から行き渋り。幼稚園バスの時間に間に合いませんでした! どうにか説得して、遅れて登園します。あんなに行き渋っていたものの、幼稚園に着いたらすんなり先生のもとへ行く娘。まるで何事もなかったかのようです。
しかし、その次の日から大荒れが始まります。
朝から「行きたくない」と大騒ぎ。洋服も着替えることができない状態です。当然バスの時間には間に合わず、自転車で連れて行くにも暴れすぎて危なくて乗せられません(私はペーパーなので車は運転できません)。
二世帯住宅で一緒に住む義父に車を出してもらったり、バス停までどうにか連れて行った日も。暴れている娘を担ぐのに精一杯で荷物は持てず、いつも心配した義母が荷物を持ってついてきてくれました。
とはいえ、お風呂場に閉じこもって行けなかった日もありました。
遠足の日は笑顔で参加できたのに…
そんな困り果てた日を過ごし続け、1週間が経つ頃、親子遠足がありました。遠足といっても、場所はすぐ近くの大きなグラウンドです。
この日は私と一緒なので、登園拒否はしないだろうと思っていました。そして、実際スムーズに行くことができました。遠足では、みんなと追いかけっこしたり、先生と一緒に草すべりしたりと、娘もとても楽しく過ごしている様子。
そして遠足の翌日。幼稚園へ行く準備をしていると、まさかのスムーズに出発ができたのです!
もう私は感激がとまりませんでしたが、いつ娘の機嫌が悪くなるか分からなかったので、身構えながらもバス停へ向かいます。
しかし、バス停でも何事もなくニコニコしながら普通にバスを待っている娘。
「最後までスムーズにバスを見届けられた!」ともう感動でしたね。
家に帰って義母に報告すると
「あんなに拒否してたのに!」と義母も驚きながらも喜んでくれました。
登園拒否 私なりの考察
なぜ、娘はあんなにも登園拒否していたのか… 今でもはっきりとした理由は分かりません。娘はすでに小学2年生で、当時のことを聞いても、返事は曖昧です。
私なりの憶測ですが、一番の理由は「保育園と同じような感覚で行ってみたら、その違いにひるんでしまった」ことなのかなと。
引っ越し前に、娘が通っていた保育園は、1クラス10人ほどで先生は2人。先生との距離も近かったでしょうし、女の子はクラスにひとりだったので、かなり構ってもらえたのだと思います。
そんな感覚で幼稚園に行ってみると…。幼稚園は、1クラス20人以上いて先生は1人。環境が全く違うので、大人しい性格の娘には馴染めなかったのかもしれません。
結局、年少の1年間は行き渋りがあり、私は「今日はどうだろう」と毎朝ドキドキでした。バスを見送って、ようやくホッとする日々でした。
そうこうしているうちにコロナ禍となり、幼稚園が休園になるなどイレギュラーな日々が続きます。その後、息子を出産してバタバタと過ごしていて、気付いたら「今日は無事に登園できるかな」という毎朝の不安も、いつの間にかなくなっていました。
さて、今度は息子が2歳児クラスに入園予定です。娘より、さらに“困ったさん”の息子。幼稚園生活はどうなるか、今からドキドキしているのでした。
(ファンファン福岡公式ライター / toco)