【スーパーフード】注目の「ビーツ」は栄養豊富♪ 手軽に食べられるビーツチップス商品化!

 鮮やかな赤い色の野菜「ビーツ」を知っていますか。ミネラルや鉄分をはじめ栄養成分が豊富なことから、スーパーフードのひとつに挙げられています。気になる「ビーツ」についてファンファン福岡編集部が生産者や商品などに注目しました。

目次

ビーツの力に期待!

 ビーツは、日本ではウクライナやロシアの郷土料理・ボルシチの材料としてなじみが深いといえます。見た目は赤カブのようですが、ホウレンソウと同じヒユ科の仲間です。煮込んだり、焼いたりしても栄養成分が壊れにくく、スーパーフードとして注目されています。

★血流促進
★冷えた手指を早く温める

 石川県立大学と北陸先端科学技術大学院大学の共同研究で、ビーツ(レッドビート)に含まれるベタレイン色素がアルツハイマー病の原因のひとつ、アミロイドβ(ベータ)ペプチドの凝集を阻害することが発見されました※1。

 またビーツに含まれる硝酸塩は体内で一酸化窒素(NO)に変わって血流を促進するといわれ、冷えた手指を早く温める効果があることも北海道大学の研究で判明しています※2。この他、鉄分やカリウム、亜鉛、葉酸などの栄養素を含んでいます。

参考:
※1 2022年2月15日 石川県立大学、北陸先端科学技術大学院大学のプレスリリース
※2 2022年10月31日 北海道大学のプレスリリース

出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂)から抜粋 ※可食部100gあたりの数値

生産者の声盆地特有の気候を生かし有機農業でビーツ栽培

あさぎり農園 矢神活朗さん

 西日本一のビーツ栽培量を誇る「あさぎり農園」(熊本県あさぎり町)。4haの広大な畑からは、宮崎県側に連なる白髪岳や陀来水(だらみず)岳などが見渡せます。代表取締役の矢神活朗さんは、12年前ほどから化学的農薬、化学肥料、除草剤を使わずにビーツの栽培を始めました。

赤い色の野菜を求めて
 「取引先から赤い野菜の粉末の要望があり、赤パプリカや唐辛子などで試していくうちにビーツにたどり着きました。見たこともない野菜だったので、ネットの情報を参考にして試行錯誤しながら栽培を始めました」

恵まれた気候と土壌
 「盆地特有の気候で、冬場は毎朝氷点下4~5度まで気温が下がり、午前11時ごろまで霧が立ち込め光が遮断された保冷状態が続きます。その後霧が晴れて、植物に一気に日光が当たります。その寒暖の差がストレスとなり、身を守ろうとして糖分を蓄え強くなります。また、活火山だった山が近く、火山灰が混ざり合い、野菜作りに適した水はけの良い土壌です」

収穫されたビーツ

ビーツチップスができました!

1袋(40g)×2袋 3,520円 

 ビーツの高い栄養価に着目した「カフェ マールツァイト」(福岡市中央区)の店主、明瀬(あかせ)竜児さんは「もっと手軽にビーツを食べてほしい」とビーツチップスを商品化。

 明瀬さんがビーツを知ったのは、英国ロンドンの和食店で腕を振るっていたとき。2015年に現在のカフェをオープンして「あさぎり農園」のビーツに出合い、料理に取り入れるようになりました。「店では丸ごとローストしたり、ペースト状にして生地に練り込んだパンを焼いたりして提供しています。天然のオリゴ糖や食物繊維が豊富だからでしょうか。食べて便通が改善したというお客さまも多いです」

 今回のビーツチップスは1年ほど前から試作を重ね、このほど完成。「ビーツの食べ方が分からないという人にも手軽につまんでもらえればうれしいです」。サクッとした食感やビーツの美しい色を楽しむことができ、料理のトッピングにもおすすめです。

ビーツを使った料理も提供している「カフェ マールツァイト」の明瀬夫妻

★ビーツチップスを使った料理例
サラダのトッピングに♪

グラタンやスープの彩りに♪

どんな味? 「ビーツチップス」を食べてみた!

 素材の風味を生かし、味付けはされていません。サワークリームにディップしたり、ごま油と塩をつけたり、好みの食べ方で♪

(部員Y)繊維質を感じ、シャキシャキ感もあって食感が楽しい。余計なものが入っていないせいか、土のエネルギーのようなものを感じました!

(部員M)ポテトチップスやえびせんのような口当たり。おなかに入ると満腹感があります。体に良いので安心です。

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

「ファンファン福岡/サブクリップ」(福岡都市圏内配布、福岡市地下鉄駅駅設置)紙面に掲載した話題、編集部員が突撃取材した話題などを紹介します!

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