タイを訪れて、見たり、体験したりした色とりどりの話題をお伝えするコラム「カラフルタイランド」。今回は、パタヤで毎年実施されている大規模な音楽フェスティバル「ワンダーフルーツ」についてです。2018年12月13日~16日に開催された中、初日の夜に行ってきました!
若い世代を中心に、幅広い層に人気の野外音楽イベント、“フェス”。場所や規模をはじめ、音楽のジャンルや楽しみ方など、さまざまですよね。タイでもバンコク郊外などで大規模な音楽フェスが開かれるようになっていると耳にしていました。 今回訪れた「ワンダーフルーツ」は、音楽、アート、ライフスタイル、自然、エコ、サステナビリティー(持続可能性)をテーマにした、タイでも最大級のフェス。この時で5回目を迎え、世界各地から集まったミュージシャンやDJによるライブステージが繰り広げられるほか、アートやヨガなどさまざまなワークショップ、建築やアートの展示、レストランなどが展開されました。主催はイベント開催や広告・マーケティングを手掛けるScratch First Co.,ltd(タイ・バンコク)です。
会場は、バンコクから車で約2時間のパタヤにある名門ゴルフ場「サイアム・カントリー・クラブ・パタヤ」内の広大な野原エリア。芝が整えられたグリーンコースのエリアと少し離れた場所に広がる、野趣あふれるエリアでした。森などもあって、テーマにぴったり合った雰囲気です。 昼にはワークショップやトークショーが開かれていたのですが、当方が訪れたのは、夜8時ごろ。ちょうど入場ゲートに人が混み始め、「これからDJタイムが盛り上がるぞ~!」という空気が漂っている時間帯でした。
入場ゲートから会場の入り口まで、約5分くらい歩いたでしょうか。とにかく敷地が広いのです。スニーカーや歩き慣れたサンダルを履くのをおすすめします。
カラフルなテキスタイルの入り口から足を踏み入れると、まずはタイ国政府観光庁のブースが迎えてくれました。木材を使った高床式のブースで、なるほどテーマに沿ったナチュラルな味わいです。ベッドなども置いてありました。疲れたら休憩もできそうです。
次に現れたのは「WONDER GARDEN」というネオンサインが光る大きなオブジェ。何かの王女のような…とにかくアートな空間です! ここから本格的に、ほかのブースが見えてきます。
一つずつ、ブースをのぞいてみました。ゆったりとした音楽に人々がまどろむテント、雑貨を販売しているテント、懐かしの1980~90年代の音楽がかかるブース、そして人気のEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)のブース。広い広い敷地に、大小さまざまな建築物やテントが出現し、思い思いの盛り上がりを見せています。
このフェスには、バンコクのナイトシーンで活躍するDJが、とにかくわんさか集まっているそうです。「バンコクのクラブが空になるんじゃないかな?」と一瞬考えたものの、「バンコクのナイトクラバーはここに集まってるのか!」と思い至った次第です。
オーディエンスは若い人が中心ですが、家族連れや老夫婦などもよく見かけました。休む場所もたくさんありますし、好きな音楽を好きなスタイルで楽しめるからでしょう。ロックな音楽のテントも盛況でした。この日は欧米人が多かったですが、金・土曜はタイっ子がぐっと増えるのだそうです。
アート作品もあります。暗くなる前にしっかり見ておけばよかったです! チケットは通し券も発売されていて、連日訪れる人やキャンプエリアに宿泊して参加する人も多く、日の高いうちに会場入りしてアートを見たり、ワークショップに参加したりして楽しむそうです。
フードも充実。有名レストランやバーの出店やフードトラックがあり、ゆったりと食事を楽しんでいる人も多かったです。
実は一番大きなステージが設けられている会場は2日目以降にライブが開かれるらしく、残念ながら、この日は見ることができませんでした。
それでも森の中がクラブになるすてきな空間もあったり、とにかく広~い敷地内をゆっくり歩きながら音楽を満喫できたりして、開放感満点のフェスでした。遊びに来ている人たちも、のんびりくつろぎながら音楽を楽しんでいました。
日常からちょっと離れた開放感を求める人やアートが好きな人におすすめしたいです。各国から遊びに来た人と楽しく盛り上がる絶好の機会にもなりますよ。今年も12月に開催予定です。
パタヤのビーチから少し距離があるので、交通機関などについては、しっかり調べて参加してください。タイ国政府観光庁のホームページなどにも案内されています。 またタイで開催されている6大音楽フェスを紹介するガイドブックがタイ国政府観光庁福岡事務所(福岡市博多区)に用意されているそうです。興味のある人は同所を訪ねて手にしてみてはいかがでしょう。 Wonderfruit2019 期間:12月に開催予定