北九州市出身の店主・松井和之さんが、1998年に福岡市博多区の博多川端商店街にオープンした焼きカレー専門店「伽哩(カリイ)本舗」。食欲をそそる香ばしい匂いが漂う店内は、ランチの時間帯ともなると周辺のビジネスマンや観光客で大にぎわい。韓国や中国などの外国人観光客の姿も目立ちます。
耐熱皿に白ご飯とカレーを盛り、卵とチーズをトッピングしてオーブンで焼き上げる“焼きカレー”。松井さんは「焼くことによって水分が飛び、うまみが凝縮されて味に深みが出るので、普通のカレーよりインパクトがあるんです」と言います。 アツアツの耐熱皿でジュウ~ッと音を立てながら運ばれてきたカレーにスプーンを入れると、チーズと卵がとろ~り。フ~フ~と息を吹きかけながら、最後までアツアツの状態で味わえるのもうれしいポイント。ボリューム満点で、周辺で働くビジネスマンの強い味方になっています。
松井さんが焼きカレー専門店を営むほど焼きカレーのとりこになったのは、“おふくろの味”がルーツ。「子どもの頃、母が余ったカレーをオーブンで焼き上げ、よく焼きカレーを作ってくれていたんです。母の焼きカレーが大好きで…」と話します。
松井さんは伽哩本舗をオープンする前、北九州市で営んでいた洋食店「Dug(ダグ)」で、母の味を再現した焼きカレーをメニューに追加。すると数あるメニューの中で人気が爆発。「自家製ブイヨンスープが満足な味に仕上がらず、仕方なく捨てることもあった」といいますが、試行錯誤を重ね、博多川端商店街に焼きカレー専門店を構えることにしたそうです。
伽哩本舗のオープンから4年後には横浜市にあったテーマパーク「横濱カレーミュージアム」に出店し、殿堂入りする快挙を成し遂げました。「納得できる焼きカレーができるまでには何年もかかりました。いまだに配合を変えたりして、日々工夫していますよ」と松井さん。そんな松井さんの傑作には、パワーが詰まっていること間違いなしです!
ランチでは、昭和30年代当時の味を再現したという「昔の焼きカレー」(税込み1,000円)や「ビーフ焼きカレー」(820円)、魚介のうまみが凝縮された「シーフード焼きカレー」(1,080円)など、常時約10種類の焼きカレーをラインアップ。辛さは6段階からお好みでセレクトでき、2辛まで無料です。 そのほか、煮込みカレーやスープカレーなども用意。サラダやドリンク、ハーフビールなどが付くお得なセットメニューもあります。もの足りない人は「焼きカレーパン」(320円)や「フォカッチャ」(200円)もオススメ。パワーを付けたい時は、ぜひ店主自慢の焼きカレーを味わってみて。 伽哩本舗 博多本店 住所:福岡市博多区上川端町6-135 電話:092-262-0010 営業:11:00~20:30(L.O 20:00) 水曜は19:30(L.O19:00)まで 元日のみ休み
※情報は2019.5.23時点のものです