小学校1年生になった次女。毎日宿題を出されています。その内容は私が小学生の頃とは違い、親も「参加型」なのです。
イマドキ小学生の宿題とは
この日の宿題は国語の教科書を声に出して読む「音読」。親が聞いてサインをしなくてはいけません。そして計算カード(足し算や引き算が1+1から順番に単語帳に書かれている)の音読。これも親が「聞きました」のサインをします。あとは国語で習ったひらがなや漢字問題や算数の計算問題などプリント2枚ぐらい。
次女は答えが「10」以上の足し算で少々つまずいてしまい
「ママぁぁぁ教えてぇぇぇ」と夕飯支度時に泣きついてきました。1年生の算数ならお茶の子さいさい!! と思っていたのですが、ゆっくり丁寧に教えても、次女は
「学校で教えてもらったやり方とちがう!!」と言うのです。足し算のやり方が違う?? どういうこと?? そんな様子を見て、隣で同じく宿題をしていた小学校4年生の長女が
「さくらんぼでしょ。教えてあげる」と言いました。
「さくらんぼってチェリーのこと?」 私の問いかけに応えることもなく、長女は次女に計算の仕方を教え始めました。姉が妹に勉強を教えるほほ笑ましい光景です。いつもそれくらい仲良くしてくれたらいいのに…。
世代間ギャップ?!
皆さんは「さくらんぼ計算」をご存じでしょうか。答えが「10」を超える足し算や引き算を解く方法です。 例えば「9+4」の計算の仕方は、まず「9」はあと1で10になるので、「4」を1と3に分けます。「9」に1を足して10になるので、10と分けて残った3で合わせて、答えは13というプロセス。
ノートに書かれた式の「4」の数字の下に1と3を「さくらんぼ」のように枝分けして書き、「9」と1を丸で囲んで10、と式に書き加えて計算します。
ちなみに、引き算もさくらんぼ計算をします。例えば「13-9」の計算の仕方は、十の位の「3」から「9」は引けないので「13」を10と3に分けます。10から「9」を引いて1。その1と分けた3を足して答えは4というプロセス。
まさか小学校の算数で、自分が知らない計算方法に苦労させられるとは思ってもみませんでした。
「筆算は習ってないの?」
「ヒッサン? なにそれ? どんな果物?」 小学校1年生の返しに驚いた私。後日、担任の先生に会う機会があったので聞いてみたところ「筆算」を習うのはもっと先の話らしいのです。さくらんぼの名の通り数字を枝分けして考える方法に、昭和生まれの私は逆にややこしくなりました。
(ファンファン福岡一般ライター)