子どもの寝相って、どうしてあんなに悪いのでしょうか?! わが家の子どもたちも布団の上をゴロゴロと転がりまわっては、あっちへぶつかりこっちへぶつかり…。一方、私の方はというと、顔や体を蹴られる恐怖と毎晩戦っています。今回はそんな寝相の悪い息子によって引き起こされた、真夜中の痛~い事件についてご紹介したいと思います。
襲撃は突然に! 寝ぼけた息子の頭が顔に激突
それは息子が1歳半を少し過ぎた2月の真夜中のできごとでした。
いつも夫、私、息子の3人で枕を並べて親子3人、川の字で寝ているのですが、とにかく息子は寝相が悪い!
わが家は日本有数の豪雪地帯なのですが、夫が夜間の暖房による乾燥が苦手ということで、夜中は暖房も切り、寝室はかなり寒い状態に。にもかかわらず、普段から活発で元気いっぱいの息子は、寝ているときも布団そっちのけであっちへ行き、こっちへ行き…。
毎晩毎晩、ベッドから落ちないかひやひやものです。気が付けば私の頭のすぐ横に息子の足があるなんてことは、日常茶飯事でした。
その日もいつものようにかけ布団を蹴飛ばし、ゴロゴロと動き回る息子。さすがにこれでは風邪をひいてしまうと思い、息子を抱きかかえて元の位置に戻そうとした時です。
ぐっすり寝ていたはずなのに、なにを思ったのか、息子が急にむくりと起き上がりました。私の顔は、うつ伏せで寝ていた息子の、後頭部のちょうど真上。
とっさのできごとに、よけることもできず、無意識に起き上がった息子の頭と、私の右頬はそのまま大激突!
運が悪いことに頬骨に衝撃が一点集中してしまい、本当に火花が散ったかと感じるほど、チカチカという光が目の中に広がりました。
ぶつかった瞬間の痛さといったら、もしかして出産を越えるのでは?! と思うほど。真っ暗闇の中、何が起こったのかも分からず、ただただ痛みに悶絶する私でしたが、対する息子はまるで何もなかったかのように、すやすやと眠っているではありませんか。
「ママがこんなに痛がっているのに!!」と、怒りで一瞬我を忘れそうになりましたが、寝ぼけた息子に怒るわけにもいきません。痛みが引くのを待つしかないと気持ちをなだめ、仕方なくそのまま私も眠ることにしました。
殴り合いのけんか?! 顔にできた大きな青あざ
次の日の朝。「昨夜のあれは痛かったなぁ…」と思いながら起き、洗面所の鏡を見てびっくり。なんと息子の頭とぶつかった右頬の部分を中心に、目から下にかけて広がる大きな青あざができあがっているではありませんか!
それはまるで誰かと殴り合いのけんかでもしたかのような立派なあざ…。ぶつかったときは、あざになるなんて思いもよらなかったため、すぐに冷やさなかったのがよくなかったようです。
このままでは、夫の家庭内暴力が疑われてしまう! と焦り、なんとかファンデーションで隠せないものかと悪戦苦闘。しかしあざの色がかなり濃く、しかも触ると痛むので、十分にファンデーションを塗ることもできません。
結局あざを隠し切れないまま、仕方なくマスクをして出勤することに。(ちょうどインフルエンザが流行っていたときだったので、マスクをしていても不自然ではなかったのだけが救いでした…)
しかし一日中マスクをしているわけにもいかず、マスクを外すたびに周りの人に昨晩の出来事を説明してまわることに。聞いた人も説明する私も、苦笑いするしかない… そんな気まずい日々が数日続きました。
寝ぼけた子どもにはご用心!
その後も息子の寝相の悪さは直ることはなく、息子がもぞもぞと動くたびに「また激突されるのでは?!」と、反射的に身をかばう毎日です。それでも寝ぼけた息子をよけきれず、私の上に倒れこんでくることもしばしば。
もういっそのこと、フルフェイスのヘルメットをかぶって寝てやる! と思うほど、過酷な夜が今も続いています。だれか、ぶつかる方も痛くないようなふわふわのフルフェイスヘルメットを開発してくれないかなぁ~なんて。
皆さんも、寝ぼけた子どもからの攻撃には十分注意してくださいね! 世の中のママさんたちの安全を、心より祈念しております…!
(ファンファン福岡公式ライター/kotoko)