福岡の書店員さんに、福岡ゆかりの本を紹介してもらうファンファン福岡の「福岡キミスイ本」シリーズ。第11回は、福岡市・天神の「積文館書店 新天町本店」(福岡市中央区)に行き、主任の真鍋真理さんに話を聞きました。今回は7月に発売されたばかりの、あの真っ赤なガイドブックについてです!
グルメの街・福岡を知るのにうってつけのガイド第2弾!
「ミシュランガイド福岡・佐賀・長崎2019特別版」 日本ミシュランタイヤ
―こんにちは。きょう紹介くださるのは何でしょうか? 「ミシュランガイド福岡・佐賀・長崎2019特別版」(日本ミシュランタイヤ、税込み3,240円)です! 7月13日に発売されました。前回の「ミシュランガイド福岡・佐賀2014特別版」が発売されたのは2014年7月でしたから、実に5年ぶり。待っていた方も多いと思います。
―私も待っていました! 「ラインアップが結構変わっている」という話が聞こえてきていたので、どのお店が掲載されているか気になっています。 前回と大きく違うのは、長崎県が新たに加わった点です。掲載店舗数はレストランが359軒から453軒に大幅に増えました。逆に宿泊施設は130軒から74軒に減っています。 また、ページのレイアウトが変わったことで全体のページ数が減って薄くなり、表紙は逆に厚みが増して一層携帯しやすくなりました。元々旅行やドライブのためのガイドブックなので、持ち運びやすさ、使いやすさは大切な要素です。
―楽しみにはしていたものの、ガイドブックで1冊3,240円は少しお高く感じるのですが。知人にもプレゼントしたいなと思いつつ、財布と相談しているところです(笑) 価格だけ見ると高く感じるかもしれませんが、この店舗数を全て匿名調査した上で、本取材、撮影までしているのですから、価格以上の価値が詰まっていますよ。それにページをめくると飲食店の広告が一切ないことが分かります。広告そのものがほとんどありません。これで編集の独自性が保たれているのですね。 ―なるほど価格にも理由があるんですね、納得しました。さて今回、星付きレストランはどうなっていますか? 今回、三つ星の店が福岡県から2店出ました。二つ星は福岡県10、佐賀県1、長崎県2店です。一つ星は福岡県48、佐賀県10、長崎県11店。ほかにも“価格以上の満足感が得られる”という「ビブグルマン」評価などがあり、コストパフォーマンスのよい店もたくさん掲載されています。 ―ラーメン店や餃子(ぎょうざ)の店もありますよね。 高級店だけでなく、定食屋さん、うどん店、カレー店も目を引きます。 ―個人的に気になったお店はありますか? 長崎県西海市の「オーベルジュあかだま」です。以前から行ってみたいなと思っていたのですが、今回掲載されているのを発見して「やっぱり高い評価なんだな」と納得しつつ、予約が取りづらくなるのを心配しています(笑)
―ところで、積文館がミシュランガイドの販売に力を入れているのはなぜですか。 前回、初発売をイベントとして盛り上げたいと大々的に店頭キャンペーンをしたところ、お客さまに大変好評だったんです。そこで今回も発売日にはキャラクターのビバンダムと一緒ににぎやかにPRしました。 それと県外の方などに“福岡のご当地ガイド”として手にしていただきたいという思いがあります。よく外国からの旅行者に「英語版はないの?」とも尋ねられますが、ないのが残念です。
―ほかにどんな人が購入していますか。 30代以上のビジネスマン、飲食店の方々が多く、業界内購読率が高い1冊といえそうです。やはりどこが載っているか気にかけておられるんでしょうね。 ―飲食店の人って分かるんですか? 領収書を発行するので分かります(笑)。多いですよー。 ―なるほど(笑)。それでは私もこれから新しく掲載されている店をチェックしたいと思います! 実は本店だけでも200冊以上仕入れているんです。ぜひ皆さん、手にしてみてください。
※情報は2019.8.15時点のものです