源平合戦に敗れた平家の落人がたどり着いた伝説が残る宮崎県椎葉村で11月8~10日、「椎葉平家まつり」が開かれる。主催する実行委員会は、大和絵巻武者行列の姫役、侍女役に扮装(ふんそう)する福岡県内の女性計20人(それぞれ10人前後)を募集している。
村には、逃げ延びた平家の鶴富姫と、平家追討を命じられた源氏の那須大八郎との悲恋物語が伝わる。大和絵巻武者行列では、十二単(ひとえ)の姫や侍女、甲冑(かっちゅう)姿の武者たち約300人が約600mの街道を練り歩き、鶴富姫と大八郎の逢瀬(おうせ)が再現される。募集するのは福岡県内在住の18~40歳の独身女性が対象。プロがメークと着付けをし、10日の行列に参加してもらう。
希望者は9、10日に実施する福岡市・天神の日銀福岡支店前発着の椎葉村1泊2日バスツアーに申し込む。9日、行列の様子を見学後、村の郷土料理を堪能し、国の重要無形民俗文化財に指定されている椎葉神楽を楽しみ、10日の行列に臨む。実行委は「宮崎屈指の華やかな祭りをぜひ体験してほしい」(椎葉村地域振興課)と呼びかけている。
ツアーの募集は定員になり次第締め切る。参加料は1人1万5,000円(税込み)、学生は1人1万円(同)。西日本新聞旅行=092(711)5518。 =2020/09/24 西日本新聞=