佐賀県から2018年にデビューした、イチゴの新ブランド「いちごさん」をご存じですか。2年目の本格出荷が11月からスタートしています。「さが風土館 季楽 直販本店」(佐賀市大財)では、“いいいちご(1115)”にちなんで、11月15日から1パック税込み1,530円で販売が開始されました。
佐賀市三瀬村で「いちごさん」を生産者している平川乙次さん(72歳)は、「昨年は単価も収量も良くて、お客さんからの評判も良かった。今年は曇天や台風の影響を少し受けたが、これからおいしいイチゴを皆さんにお届けできるよう頑張っていきたい。食べた人においしいと言ってもらえるような、愛されるイチゴになってほしい。」と笑顔で話しました。
佐賀県は、JAグループ佐賀、生産者と一丸となって、7年の開発期間をかけて約1万5000もの試験株の中から新品種「佐賀i9号」を開発し、昨年11月15日に「いちごさん」を市場にデビューさせました。 2018年産の「いちごさん」は県内で166戸の生産者、18haの面積で栽培され、出荷量は821tでした。佐賀での初販売は1パック1,530円、東京での初出荷は1万5,300円、大阪では15万3,000円と「いちごさん」の名前の153にかけた値段でせり落とされるなど、市場の期待を受けてお目見えしました。
2年目の2019年産は、425戸の生産者(全体738戸、57.6%)、63.6ha(全体135.5ha、46.9%)の栽培面積で、出荷量は約3,000tを見込んでいるそうです(JAグループ佐賀調べ)。今後、首都圏などの大都市圏に向けて本格的に出荷されます。
「いちごさん」について
長く愛されるイチゴになることを願い、呼びやすくて覚えやすい、清々しさとインパクトを合わせ持つ名前が付けられました。凛(りん)として美しい色と形、華やかで優しい甘さ、果汁のみずみずしさが特徴です。
いちご新ブランド「いちごさん」 問い合わせ:佐賀県 流通・貿易課 電話:0952-25-7252