福岡市地下鉄室見駅の4番出口を出て5、6分歩くと見えてくる「ごはんとおやつ うめや」の看板。梅の木がある立派な庭を見ながら扉を開けると、広がるのはどこか懐かしい空間。靴を脱いで入ると、店長の早川あきさんが「いらっしゃい」と笑顔で迎えてくれます。
玄関から靴を脱いで「おじゃましま~す」の気分で
民家を改装した、まるでおばあちゃん家のような佇まい。店をオープンする時、大家さんに庭にある梅の木だけは残してほしいと言われたことから、「じゃあ、店名は『うめや』がいいかな」と早川さんが名付けました。
店では日替わりのメイン料理と、ボリューム満点の手作り総菜が付いたランチが楽しめます。総菜は無農薬で育てた新鮮野菜がたっぷり使われているのが特徴です。
和食、洋食、エスニック、さまざまなジャンルのメイン料理に、糸島市産野菜を豊富に使った7、8種類のおかず、スープ、ご飯が付いたランチは食べ応え抜群。リピーターが多いのも納得です。
ランチのメニューは、「ほぼ毎日あります」という定番の「チキンカリー」(税込み1,650円)と「牛ほほ肉の飴色玉ねぎ和風だし煮込み」(1,980円)の2種類に加え、2、3種類の日替わりメニューが用意されています。 チキンカリーは、スパイスを独自に調合し、試行錯誤の末に完成させた自信作だそうです。
店長が「今日はコレがおすすめ」と笑顔で運んできてくれたのは、「海南鶏飯(ハイナンチーファン)」(1,650円)。 鶏ガラスープで炊いたご飯の上にドドンと乗っているのは、ソテーした鶏胸肉。タイのみそ「ソイビーンペースト」をベースにした特製ソースで味付けしています。 この日の付け合せは水菜のおひたし、小松菜と煮昆布、カリフラワーのチーズ焼き、水菜・金時草・ケール・赤大根のナムルなど8種類。それぞれの味付けは優しかったり、ガツンと濃かったり。トレーの中の一皿ずつにメリハリがあり、箸をすすめるたびにワクワクします。 「海南鶏飯は、火曜によく提供しているメニューです。確実ではないのですが」と早川さん。気になる人は、火曜の来店が狙い目!
ランチには「小さいおやつ」が付いているので、ゆっくりとおしゃべりを楽しむ人の姿も見られます。レトロなインテリアに囲まれた落ち着いた空間はとても居心地が良く、時間を忘れてしまいそうです。
「おやつ」も魅力的なのです
ランチのオーダーが終わる午後2時以降は、おいしいコーヒーと豪華な「おやつ盛り合わせプレート」(550円)がオススメ。ふわっふわのシフォンケーキと宇治抹茶とホワイトチョコレートを使った濃厚なガトーショコラ、糸島市産の卵を使ったプリンがのった大満足のプレートです。 単品のシフォンケーキ(550円)、抹茶のガトーショコラ(550円)なども人気です。 夜は、完全予約制でコース(3,000円~)も楽しめます。
「仕事などで疲れた人が野菜たっぷりのうめやのランチを食べて、元気になってくれたらうれしい」と早川店長。店長の笑顔につられて、思わずこちらの表情もゆるんでしまう、そんなホッとする空間でした。
うめや
住所:福岡市早良区室見2-2-11 電話:092-982-0248 営業:11:00~17:00(ランチL.O.14:00) 水曜休(不定休で日曜も)