子どもの感性を豊かに育てる読書の時間。すてきな本との出合いは、子どもの心に残り、一生の思い出になることでしょう。この冬、西日本新聞社がおすすめする児童書8冊を紹介します。
「いろいろ クリスマスツリー」 【アリス館】
作/おおでゆかこ
リスのツリーは、どんぐりいっぱい。魚のツリーは、真珠(しんじゅ)でキラキラ。ヤドカリの海辺のツリーは? 場所も飾るものも、みんないろいろ。動物たちが、思い思いに作るクリスマスツリー。
「とんでいった ふうせんは」 【絵本塾出版】
文/ジェシー・オリベロス 絵/ダナ・ウルエコッテ 訳/落合恵子
ぼくは、おじいちゃんが持っている思い出のふうせんの話を聞くのが大好き。でもある日、ふうせんが手を離れて、とんでいったのに、おじいちゃんは気がつかない。ついに、ぼくとの思い出のふうせんも飛んでしまい…。祖父の認知症を機に、人生には試練もあるが、希望に満ちていることを子どもたちに伝えたいと書かれた絵本。
「父さんが かえる 日まで」 【偕成社】
作/モーリス・センダック 訳/アーサー・ビナード
アイダは、よそ見をしているすきに、赤んぼうの妹をゴブリンにさらわれてしまいます。怒ってすぐに助けに向かいますが…。「まどのそとのそのまたむこう」として出版されていたセンダックの代表作が、詩人アーサービナードの新訳で生まれ変わりました。人が人と向き合わない時代に、センダックから届いた美しい手紙。
「ふたごのプリンセスとマーメイドのときめきドレス」 【学研】
原作/赤尾でこ 絵/まちなみなもこ
「大好きなおしゃれで、お友達を笑顔にしたい!」 心優しいふたごのプリンセス、クレア姫とアリス姫が、お友達のマーメイドのプリンセスにウエディングドレスを作ってあげることになったのですが…。かわいいお話を読み進めながら、探し絵やゲームも楽しめる新感覚読み物です。お話に出てきたドレスで遊べるシールきせかえステージも!
「ようかいむらの たのしいおしょうがつ」 【国土社】
作・絵/たかいよしかず
ようかいむらにお正月がやってきました。ぬらりひょんのぬらりんと、のっぺらぼうののっぺぺが、初もうでで神様におねがいごとをしていますいえに帰ると、おせち料理がまっていました。すごろく・ふくわらい・はねつきなどお正月の遊び、獅子舞におもちつきで、ようかいたちは大はしゃぎ。そして…。
「へのへのカッパせんせい はっちゃめちゃにゅうがくしき!」 【小学館】
作・絵/樫本学ヴ
ちょっぴりドジな新米先生と入学したばかりの新一年生たちに巻き起こる数々の事件。へのカッパ先生の特殊(とくしゅ)な能力が学校を幸せにしていく…ハズ!? 「迷路」「推理」「パズル」「ダジャレ」「さがせ!」「クイズ」「まちがいさがし」などのお遊び企画がたっぷりつまった、オールカラーの読み物シリーズが2冊同時発売で登場!
「サン・サン・サンタ ひみつきち」 【白泉社】
作/かこさとし
かこさとしの作品には、隠れた名作がたくさん! この本も1980年代に描かれた夢いっぱいの楽しい作品を新装版で復刊したものです。北極の厚い氷の下にある誰も知らない大きな工場。そこには、あのサンタクロースの奇想天外な秘密が!? かこさとしが遺(のこ)した、ただひとつのクリスマス絵本。
「王さまかるた」 【理論社】
作/寺村輝夫 絵/和歌山静子
「くりに くいつく くいしんぼう」「せいくらべ せのび ずるして せいいっぱい」 わがままでくいしんぼうの王さまがいっぱい。かるたのために書き下ろした、ゆかいなことばと大きめの絵札で、幼児からことば遊びが楽しめます。王さまシリーズ60周年記念の新デザイン。
<取扱い書店>紀伊國屋書店 福岡本店、黒木書店 長住店、ジュンク堂書店 福岡店、福岡金文堂 本店、メトロ書店 ソラリアステージ、元野木書店(50音順) <企画・制作/西日本新聞社メディアビジネス局> 12月14日掲載