息子の幼稚園が決まり、ほっとしていた時期のこと。トイレトレーニングに成功してオムツを卒業していたはずの息子がパンツを拒否するようになりました。なんとなく原因を察した私。理由を聞くと、やはり原因は「あれ」でした。
なぜか急にパンツを拒否しだした息子
冬生まれの息子が3歳になる直前のこと。10月に幼稚園が無事に決まって安心していたわが家では、息子と
「幼稚園楽しみだね」などと話していました。11月からはプレ幼稚園にも通い始めました。
その頃息子はトイレトレーニングに成功しており、プレ幼稚園に通う頃には、すでにオムツはしていませんでした。息子もオムツからパンツになったことをとても喜んでいて、オムツがはずれてからもほとんど失敗なし。私も褒めまくったかいがあったなと思っていました。
そんな息子が12月に入り、急に
「パンツはかない! オムツがいい!」と言いだしたのです。
私が「なぜ?」と質問しても、
「とにかくオムツがいいの!」と言い張って、聞く耳を持ちません。あまりにも頑固なので仕方なくオムツに戻しました。
しかし、その後もオムツに用を足すのは気持ちが悪いらしく、ちゃんとトイレに行きます。このまま幼稚園に行ってもオムツだったらどうしようと焦る私。何度か理由を聞いてみましたが答えてくれません。
私はもしかしたら
「入園のプレッシャー」が原因ではないかしら? と考えました。
「パンツでかっこいいね! もうすっかりお兄さんだね。幼稚園に行っても1人でトイレに行けるね。すごい!」 と息子に言っていたことを思い出したのです。
息子はおとなしいタイプ。プレ幼稚園でも私から離れず、幼稚園を楽しみにしていても、不安がつきまとっていたのは確かです。それなのに、私がプレッシャーをかけるような声かけをしていたのかもしれないと思い至りました。
パンツをはきたくない息子の本音とは
そこで、息子にもう一度
「オムツがよければそのままでもいいよ。でも、どうしてパンツがイヤなのか教えてくれたらうれしいな」とパンツを拒否する理由を聞いてみました。
「オムツをするのは赤ちゃんでしょ? 僕は幼稚園に行かずにママといたい! だからオムツのままでいい」 思ったとおり、これが息子の本音でした。息子にとって、幼稚園は初めて私と離れて過ごす場所。相当なプレッシャーだったようです。
「オムツをしていても幼稚園には行くんだよ? それでもオムツにする?」 と聞くと、それでも、
「ママがいないときにトイレに行きたくなったら困るから」 と言い、パンツをはくことを断固として拒否します。私はもう何を言っても無駄だと思い、そのままオムツをはかせておくことにしました。
オムツのまま入園した結果…?
そして結局オムツのまま幼稚園へ入園。しかし、少し経つと、ほとんどの子たちがオムツをしていないことに気付き、息子はソワソワした様子を見せ始めました。
私はいいタイミングかなと思い、初めての親子遠足の前日に息子に聞いてみました。
「ねえ、そろそろパンツにしてみる? 明日の遠足ならママも一緒だから心配ないよ」
私の問いかけに息子はコクリとうなずきました。それからは失敗もなく、パンツで過ごせるようになったのでした。
トイレトレーニングに成功しても、過度のプレッシャーを与えると「赤ちゃん返り」してしまうと実感した出来事でした。
(ファンファン福岡一般ライター)