保育士さんのひと言に傷ついた! 託児所がトラウマになった出来事

育休明けの職場復帰で保育園や託児所を利用するときのこと。出産後初めて離れて過ごす時間に、子どもがどんな風にしているのか気になりますよね。私はできるだけ保育士さんとコミュニケーションをとって、お互いの状況が分かるようにと心掛けていたのですが…。話せば話すほど、人間不信に陥ってしまった体験を紹介します。

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職場の託児所なら安心して預けられると思っていたのに…

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 長男の育休が明ける頃、保育園激戦区のわが区では近隣の保育園に全く空きがありませんでした。でも、幸い職場の託児所はすぐにでも利用可能だったので、ひとまずは託児所に長男を預けることにしました。

 託児所は職場に隣接しているので送り迎えも楽だし、もし体調不良などがあってもすぐに駆け付けられる。遠方の保育園に通うより、かえって安心だろうと思っていました。

 でも実際は、長男をその託児所に預けたことで、私は子どもを人に預けることがトラウマになってしまったのです…。  なぜかというと、保育士さんの中に1人だけ、親が傷つくようなことを悪意なくグサッという人がいたのです。
 「お母さん、いつもあんなお弁当じゃ、かわいそうですよ」とか、
 「長男君は笑顔ができない子ですね。いつも笑う時は変な風に顔をゆがめてますよね」とか。

 あまりのショックに頭がうまく働かず、ろくに言い返すこともできないまま、その場を立ち去るのが精いっぱいだった私。家に帰ってから悔しくて大泣きしたことが何度もありました。

 その保育士さんとのやりとりで私が一番嫌だったのは
 「長男君、1人だけ歩けないから、私たちも大変なんですよ~」と言われたこと。確かに長男は他の子よりも歩くのが遅くて、保育士さんの手をわずらわせたかもしれません。そして、そんな風に言われてしまうと
 「すみません…」としか言えませんでした。その時のつらい気持ちは今でも忘れられずにいます。

 私にとっては大事な大事な子どもなのに、嫌々預かってもらうくらいなら、こっちから断りたい。心の底ではそうずっと思っていました。でも、保育園には空きがなく、仕事を続けるには託児所へ預けざるを得ません。いっそ私が仕事を辞めて、家で子どもをみたほうがいいのかも… と思ったこともありました。

託児所を卒業し保育園へ、やっと安心して預けられるように

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 毎日憂鬱(ゆううつ)な気持ちで子どもを預けていた私でしたが、それから1年半後にやっと保育園入所が決まり、託児所を卒業することになりました!  新しい環境でスタートを切れることはとてもうれしい半面、「保育園でもまたあんな風に長男のことを言われたら…」と入園前は正直ビクビクしていました。でも、いざ入園してみると、保育園の先生たちはみんな優しく、私は心底ほっとしました。

 「長男君、今日はこんなことができるようになりましたよ!」
 「いつも赤ちゃん組の子たちと遊んでくれて、本当に助かっています!」 こちらから尋ねなくても、保育士さんたちは毎日子どもの様子をたくさん教えてくれました。託児所では否定されてばかりでしたが、ここでは前向きになれるような言葉をたくさんもらって、思わず涙が出そうになったこともありました。

 なにより、長男の得意なことも苦手なことも丸ごと受け入れ、無理のないペースでいろいろな経験をさせてくれたことが一番うれしかったです。長男も伸び伸び過ごすことができたようで、通園をとても楽しんでいました。

 保育園で成長していく長男の姿を見ているうちに、託児所で受けた私の心の傷もすこしずつ癒えていき、なんとかトラウマを克服することができたのでした。

(ファンファン福岡公式ライター/minimix)

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