福岡ソフトバンクホークスとチームスポンサー契約をかわしている総合不動産グループ「オープンハウス」(本社:東京)が、1月17日(金)、福岡市・天神のイムズホールでトークショー「オープンハウス主催・柳田悠岐選手に会える!ファンイベント」を実施しました。2019年シーズンはけがで苦しい成績ではあったものの、今季の活躍が期待されるホークスの主軸“ギータ”が、ファン約200人を前に爆笑トークを繰り広げた様子をリポートします。
「“花金”やのにこんな集まってもらっていいんですかね」と冒頭から“ギータ節”がさく裂。球団オフィシャルリポーターを務める加藤和子さんのMCで、和やかな空気の中スタートしました。
自主トレの真っ最中という柳田選手は「毎日練習をしっかりして、良い体に仕上がっています」とニンマリ。加藤さんの「お、じゃあぜひ見せてください」というふりに「いやいやカメラもあるんで。何に使われるか分からん」と慌てます。
昨シーズンを振り返ってくださいと言われ「まず4月。離脱」と開幕直後4月7日のロッテ戦の左ひざ裏肉離れについて話し始めました。「バコッという音が(ひざから)聞こえて、ただ事ではないと思ったんで、サードまで行ってすぐ村松(有人)さん(外野走塁コーチ)に『音したんすけど』って言ったのに『は? 嘘つくな』って。信じてもらえんかったっす」。
その後は、2軍施設があるタマホームスタジアム筑後(福岡県筑後市)でリハビリ組に合流。治るまではできる練習も少なく、早々と切り上げ帰宅後は家で「いいパパ」をしていたといいます。「家でナイターを見ながら夕食を食べて寝るっていう4カ月。地獄でした。本当に野球がしたかった」と、振り返る柳田選手。
すかさず加藤さんが、実戦復帰後に報道陣の前で見せた涙について触れると「そんなこともありましたねえ…でももう涙することはないです。ここからは活躍するだけなんで」と強く宣言します。
日本一になったこと時の気持ちを尋ねられると、「もうあの時は肘が痛過ぎて…。はよ終われと思ってました。4連勝するしかないって。だからホッとしました」と本音をポロリ。
8月後半に復帰してすぐは打撃も好調だったのですが、実は9月頃から肘に痛みを感じてからは痛くてちゃんと動かせていなかったと言います。
「でもここでまた筑後(リハビリ組)に戻ったらさ、あいつ何? やばない? ってなるでしょ」と観客を笑わせます。レギュラーシーズン佳境の大事な時に「さすがに痛いとか言えんかった」そうです。
昨シーズンはけがに悩まされましたが「年も変わっていい流れが来てる」と言います。昨シーズンまで2年務めた選手会長を“卒業”したのも自分の中では大きな変化だそうで、「この辺になんかおったんすよ…」と自分の肩の後ろを指さします。
突然のスピリチュアル?な話に、会場もざわめきます。「選手会長っていう何かがいたけど、今はやっといなくなった。(中村)晃にもつくんでしょうね」と今シーズンから選手会長のバトンを託した中村晃選手の話も飛び出しました。「まあでも晃は、なんちゃないかもしれんけど」。
シーズン後の過ごし方に話が及ぶと、「ほぼ自主トレーニングをしていたので、休みという休みはなかった。4カ月も休んでるからもういいでしょ(笑)」。
新年にはおみくじを2つ引いて、結果は小吉と中吉。「でも2019年になる時は大吉を引いたのに、あんまり良くない1年を過ごしたから、今年は逆に良いことがあると思ってます」とポジティブ。
一軒家への憧れがあるという柳田選手は、「格安でオープンハウスさんに建ててほしい」とおねだりも飛び出します。「でかめのガレージと広い庭は絶対。あと2階建て」。
「もちろん福岡に建てたい。福岡県民ですから。ずっと住むのでよろしくお願いします!」と“生涯福岡”宣言に、ファンは喜びの拍手を送ります。
今シーズンの目標を尋ねられると「最低でもタイトル1つ。ホームラン王、打点王、盗塁王…。取ったことがないタイトルが取りたい。中でもホームラン王が欲しいかな」。
「ファンの人もホームランが見ていて楽しいでしょ。ライバルはアグー(西武・山川穂高選手の愛称)。西武がリーグ優勝しているのも、やっぱりアグーが打っているから。本塁打の数は何とか勝ちたい」と闘志を燃やしていました。
他球団の選手で仲がいい選手の話では、今シーズンからロッテにFA移籍した福田秀平選手の話題が。まだ他球団の選手というイメージがないのか「そうや、福田選手ね! 他球団ですね。仲良いです。自主トレ情報とかをヤフーニュースで探しているんですけど、全然情報なくて…。何してるんでしょうね彼」と、気にしている様子を見せていました。仲良しというわりに情報を知らないんですね、と笑われると「そこはほら他球団なんで!」とニヤリ。
○×クイズも実施され「好きな打順は三番だ」と打順につくことが多い三番について聞かれると、○の札を上げる柳田選手。「一番やと準備が忙しいし、四番は1回で打順が回ってくるか分からないのがいや。三番は絶対回ってくるので! だから別に二番でもいいです。いやもうどこでも、打てって言われたとこで打つけど」。こだわりはないものの、準備がしやすい二番か三番がお好みのようです。
「今日の朝ごはんはパンだった」には×を上げ、「朝は今、フルーツだけ。シュッとしたいので」と大量にフルーツを取ってダイエットにいそしんでいるんだとか。効果も出ているそうで「やっぱりもう31歳やし、太りやすくなってきた。脂肪が落ちにくくなったけど朝フルーツにしてからは結構いいです」と肉体改造を進めているようです。
「そろそろ皆さんお腹も空いたかもしれないんで」と1時間に及ぶトークを切り上げ、写真撮影へ。客席の中心へ走っていき「ここで!」と満面の笑みを見せてくれました。急に近くへ来た柳田選手にファンの皆さんも興奮している様子でした。
「せっかくの花金を…ありがとうございました! 皆さんのためにも活躍する姿を見せたいと思います。まずはけがをせず、1年間フルで戦い抜きたい。リーグ優勝目指して頑張ります」と最後に力強く公言。終始笑顔でおもしろいトークを聞かせてくれた柳田選手。今シーズンの大活躍が楽しみですね!