人間界を俯瞰して観察する福岡市南区在住、約10歳過ぎのオス猫サニの不定期ブログ。 今回は、新型コロナウイルスで自粛の世の中を心底から憂う。いまどきの飼い猫は、外の世界を知らないが、外を知ってしまった人間にとってその不自由さは、たまらんものだろう。
おれ、いきなりのドアップだ。この存在感、BOSSのCMのトミー・リー・ジョーンズにもひけを取らない。おれにしては、穏やかな表情に見えるのは、 かなり長時間ドラ声を上げて、部屋の中をうろつき、さすがに疲れが出たせいだ。 飼い主の膝の上に乗ると、たちまち眠り込むおれだが、かろうじて目は空いている。
テレビを見ているうちに、よく寝てしまう飼い主。とくに、最近の話題は、新型コロナウイルスの感染一色だ。羽鳥慎一モーニングショーなんて、もう何日もほとんど そればっかやってるぞ。大事なニュースだとは思うが、そもそもほとんど外出しないおれにとっては、別世界の話のような気がする。きのうの夕方は、飼い主にチェーンメールで 「お湯を飲んでれば、ウイルスは撃退できる」と回ってきたらしいが、デマだ。昔の「不幸の手紙」以来、チェーンメールは全てデマだ。猫のおれでも知っている。 そんなのを知り合いに回して混乱させるヒマがあったら、親指の付け根までしっかりと手を洗ったほうが良い。
それにしても、あったかい日が続きますニャア。寒がりのおれたち猫族にとってはありがたいが、困る人もいっぱいいるんでしょうな。 いちごも、寒くならないとおいしくならんそうだ。
先ほどの写真は、大口を開けて笑ってるように見えるが、ただのあくびだ。以前読者プレゼント用におんなじような絵柄をクオカードにした。 大切に財布にしまってくれてる人もいるみたいだぞ。 ↑の2枚目の写真は、それよりさらにスゴイ大口だ。まるでジョーズそのものだ。威嚇してるんじゃない。ただの大あくびだが。
ところで、別の飼い主は、きのうまで上京してた。飛行機という閉じられた空間に閉じ込められるんで、ウイルス感染を 恐れていたが、意外に乗客やまちの人は、マスクしてない人も多かったそうニャ。品切れでマスクしたくてもできんのかも しれんが。 国立競技場の近くを通ったってんで、写真を撮ってきた。よくわからんが、新しくて立派なんだろう。オリンピックの頃には ウイルスもおさまってるといいが。
地下鉄だかモノレールだかで、こんな車内広告の写真も撮っておる。若い人たちは知らんだろうニャ。何十年も前の吉田戦車という漫画家の 不条理漫画に出てくるヒーロー(?)かわうそ君と相棒のかっぱ君だ。うちには、保存状態の良いその「伝染(うつ)るんです」という漫画本 がおいてあって、時々読まれている。なぜか今、東京新聞のキャラクターに使われるらしい。 以前、このおれにおたよりをくれた読者さんは、吉田戦車氏の「おかゆ猫」を推薦してたので、おれも一度このサ日記で おかゆ猫のことを書いた。 東京新聞は、政府から目の敵にされてる望月衣塑子さんという記者のいる会社ですぞ。知らない人は、「新聞記者」という映画を 見たらよい。
話はどんどん飛んで、今度は福岡の話だ。天神という繁華街にある天神コアというビルが再開発とやらで3月で閉館。 そこの地下1階にある「風月」というお店のビーフバター焼きは、昔からなぜか人気のB級グルメだそうで、有名な「ケンミンショー」 にも出た。スパゲティーの上に謎の肉が乗ってて、それをごはんと一緒に書き込む、炭水化物に炭水化物をかぶせる 関西人も好みそうな味なのだそうだ。閉店前に食べておこう、と意地汚いJが写真も撮った。B級といいつつ千円だから、最近は 外食も高いですニャ。近くのソラリアステージというビルにも風月の店舗はあるそうだが、本家の方が旨いと、都市伝説の ような話が出回っている。確かめた人はいるのか。
片や、おれは腹が減っても好みでないえさばかりあてがわれる。ふて腐れて、自分の手をガブしたところだ。 腹の足しにはならん。
後ろにぶら下がるバナナにも興味無し。無駄な抵抗をやめて、金のかからないたのしみ、睡眠に入るとするか。
じゃまをする外敵はおらんニャ。
眠くなってきた。
ひさしぶりに書いたが、最後はやっぱり寝姿だ。それが一番かわいい、とおれのうるささに閉口する飼い主も 言うしニャ。 では、おやすムニャムニャ。