保育園に入園が決まると、多くの園では慣らし保育が実施されます。子どもが新しい環境に少しずつ慣れるための準備期間ですが、その慣らし保育に親子で参加した、レアな体験談を紹介します。
個々のケースに合わせた慣らし保育
昨年、次男の保育園入園が決まり、本格的な通園が始まる前に慣らし保育に参加することになりました。
ただし次男は生まれつき持病があるため、集団生活を送る上で少し配慮が必要です。
慣らし保育は全員一律に行われるのではありません。事前に保護者からヒアリングし、時間帯や日数などを話し合い、それぞれの状況に合わせて実施されています。
次男の同級生の中には、慣らし保育は1日だけという子もいれば、1週間じっくりかけた子もいたそうです。
次男の場合は、私と先生方との情報共有の時間を多く取るために、3日間のうち初めの2日間は私も一緒に参加することにしました。
見慣れない大人を放っておけない子どものおかげで…
いよいよ始まった次男の慣らし保育。
親子で参加するといっても、できるだけ普通の慣らし保育に近づけるように、私は離れた場所から見守るつもりでした。 でも、先生以外の見慣れない大人がなぜかクラスにぽつんといる状況に、他の子どもたちが放っておいてくれるはずもありません。
「ねえねえ、あの子のママなの?」
「なんで一緒に来たの?」と、早速私を取り囲んで質問攻め。
やがてクラスでの活動が始まると
「一緒にやろうよ! ここに座って!」と、私も工作や外遊びに参加させられてしまいました。
でも、そのおかげで次男も初日からみんなの輪に入れたので、これはこれで良かったのかな? と思うことに。
2日目ともなると、クラスの子どもたちも私の存在にすっかり慣れ、いつもはクラスの半数が鬼になる鬼ごっこを、なぜか私一人が鬼になる羽目に。私も
「それなら本気で行くよ~!」と全力で遊んだ結果、翌日は声がかれ、筋肉痛になってしまいました。
そのかいあってか、クラスの子たちは次男のことをしっかり覚えてくれて、一人で参加した最終日は、みんなと打ち解けて遊んでいたようです。
私も保育の流れや状況がよく分かり、園での注意点などを先生と共有することができました。
親が慣らし保育に参加するなんて珍しいケースかもしれませんが、機会があればまた行ってみたいと思いました。
(ファンファン福岡公式ライター/minimix)