幼稚園に入園したばかりの頃、園バスに乗るたびに大泣きしていた人見知りの息子。けれど少しずつ泣かなくなり、私は安心していました。そんなある日、ママ友の話から、息子が幼稚園に慣れてきたのは、ベテラン先生のおかげだと知ったのです。
毎日のように園バスで大泣きする人見知りの息子
息子の初めての園バスでの通園は、大変でした。人見知りの性格で、私と離れた瞬間に大泣きしたのです。それでも先生は手慣れたもので、あっという間に息子を園バスに乗せて、去っていきました。 私は息子の様子が心配でたまりませんでした。帰りに先生に聞くと、「幼稚園に着く前には泣きやんでいましたよ」とのこと。ほっと胸をなでおろしたのを覚えています。 息子は園バスに乗るときは泣いても、降りるときはニコニコ笑顔。そんな状況が2週間ほど続き、気付いたときには泣かずに園バスに乗れるようになっていました。 園での様子は気になったものの、「すべり台で遊んだよ」「教室で手裏剣を作ったよ」などと息子が報告してくれたので、幼稚園に慣れて楽しんでいるんだなと、私はすっかり安心していました。 ところが入園から1カ月ほどたったある日、同じ委員をしているママに声を掛けられました。 彼女は幼稚園まで直接送迎しているので、うちの息子のことを気に掛けて見てくれていたようです。
子どもに寄り添うベテラン先生の教育方針に感動
彼女から聞いた話は意外なものでした。 「息子くん、まだ幼稚園に慣れないのかな? お迎えのときに教室をのぞいてみると、ベテランの○○先生とずっと手をつないでいるの。どこに行くにも一緒みたいだよ」 息子が幼稚園に慣れたものだと思い込んでいた私はびっくり。 そこで、委員会の仕事で幼稚園に行ったときに、こっそり教室の中をのぞいてみると…ママ友の話の通り、息子はベテラン先生の手を片時も離さず、職員室にまで入っていく姿も。どうやら、どこにでもついていく様子です。 後日、ベテラン先生に「面倒をおかけして申し訳ありません」と声を掛けると、「いいのよ。そのうち慣れてくれば、自分から手を離すようになるから」と気にも留めていないように言ってくれました。 ベテラン先生はその後もずっと寄り添ってくれました。そして夏休みが明けると息子は友達と遊ぶようになり、ベテラン先生のところへ行くことはなくなりました。 今でも、この先生には感謝してもしきれません。手厚いサポートがあったからこそ、息子は幼稚園に楽しく通えるようになったと思っています。 息子が年長になったとき、あらためてお礼言ったことがあります。 先生は「ああ、そんなこともあったわね。少し大変だったけど、楽しく通ってくれることがうれしいし、手のかかる子ほどかわいいものよ」と言ってくれました。この幼稚園に入れてよかったと心の底から思いました。 (ファンファン福岡公式ライター/kotchan)
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