子どもの感性を豊かに育む読書の時間。すてきな本との出合いは、子どもたちの心に残り、一生の思い出になります。この春、西日本新聞社がおすすめする児童書8冊を紹介します。
「えらいこっちゃのいちねんせい」 【アリス館】
文/かさいまり 絵/ゆーちみえこ
小学校って、どんなところ? 主人公の男の子は1年生になったばかり。はじめてのことが、いっぱい。そんな時は、「えらいこっちゃ」と言うと、がんばる力が湧いてきます。初めての学校生活。失敗したって大丈夫。「えらいこっちゃ」と言ってふきとばしましょう! 小学校の様子がよく分かる、新入学にぴったりな絵本です。
「リュックをしょって」 【絵本塾出版】
作/村上康成
モリオとおとうさんは、リュックをしょってかっぱ山に登ります。空にはトンビが飛び、樹間からカケス・アカゲラ・シジュウカラなどの鳴き声が聞こえます。自然を感じながら一歩一歩登って、ようやく頂上に到着。目の前の雲が流れて、まるでかっぱ山が飛んでいるみたい。絵本にかくれた生き物を見つけて、自然体験しよう。
「ピーターとオオカミ」 【偕成社】
作/セルゲイ・プロコフィエフ 文/森安淳 絵/降矢なな ペテル・ウフナール
毎夏、長野県松本市で開催される音楽祭「セイジ・オザワ松本フェスティバル」。2019年に子供向けの楽曲として親しまれてきた「ピーターとオオカミ」が演奏された際、曲に合わせた語りと共に舞台に絵が映し出されました。その時の絵を元に絵本化。勇敢な少年ピーターが森から現れたオオカミを捕まえるお話で、音楽が聞こえてくるような絵本です。
「なぜ僕らは働くのか」 【学研】
監修/池上彰 漫画/佳奈
なぜ働くのか。なぜ勉強するのか。子どもたちに伝えられていますか? お金のこと、やりたい仕事の見つけ方、人生100年時代の働き方、AI の台頭、勉強の大切さ、幸せな生き方…。これから社会に出る子どもたち、仕事に真剣に向き合う大人たちへ贈りたい、“生きる”“働く”の本質を伝える現代の傑作。
「すごい たいじゅうでうごきません。」 【国土社】
作/平田昌広 絵/平田景
奇想天外な発想とイラストが、とてつもなく楽しい「ことばあそびえほん」シリーズ第5弾は、いくつかの文字をバラバラにいれかえ、ちがう意味のことばにするアナグラムがテーマ。たとえば、「すごい たいじゅうで うごきません。」の「たいじゅう」を「じゅうたい」にかえるだけで…。意味のちがう文章のできあがり!
「小学館の子ども図鑑プレNEO楽しく遊ぶ学ぶまだある!ふしぎの図鑑」 【小学館】
監修/白數哲久
子どもが暮らしのなかで感じる素朴な疑問に答えて大好評、50万部を突破した「ふしぎの図鑑」に続く第2弾! 【きかい】【せいかつ】【からだ】【いきもの】【そら】の5章構成でQ&A図説。王道の疑問はもちろん、技術の進歩や 今どきの話題から生まれる「ロボットは人より頭がいいの?」「太陽にも行けるようになるの?」など78のふしぎに答えます。
「1日10分でちずをおぼえる絵本改訂版」 【白泉社】
作/あきやまかぜさぶろう
みるみる覚えると大評判で累計15万部突破! 幼児絵画指導のカリスマが編み出した、意外で楽しいイラストで、子どもが大喜びする新しい日本地図絵本。日本の47都道府県が楽しく覚えられます。
「まよなかかいぎ」 【理論社】
作/浜田桂子
ドキドキの新一年生を応援するやさしさあふれる絵本。お月様だけが知っている、夜な夜な開かれる熱い会議があります。しいんと静かな真夜中、ぐっすり眠っているゆうきくんのランドセルの中から、ぞろぞろ出てきたのは学校で使う道具たち。昼間の彼を報告しあい泣いたり笑ったり。姉妹編の「るすばんかいぎ」もごいっしょに。
<取扱い書店>紀伊国屋書店 福岡本店、黒木書店・フィルモアレコード 長住店、ジュンク堂書店 福岡店、福岡金文堂 本店、メトロ書店 千早店、元野木書店(50音順) <企画・制作/西日本新聞社メディアビジネス局> 3月31日掲載