耳納連山と筑後川の恩恵を受ける福岡県うきは市。四季の風景や白壁のまち並みが美しく、フルーツなどの農作物が豊かです。福岡市内から車で50分ほどで行けるうきはエリアで日帰り旅をしませんか? 編集部が注目したスポットを紹介します。
原材料にこだわり 地域に根差した ほっとするパン店【ぱんのもっか】
地域に根差しながら、県内外・海外旅行者なども魅了するパン店です。原材料にこだわり、うきは産の野菜やフルーツを多数使用。「子どもから年配者までいろんな人に食べてもらいたい。そのために胸を張って言えるような原材料を使っています。そして“田舎っぽさ”も大切にしたいです」と代表・吉岡亮次さんは話します。
20年ほど前、勤めていた飲食業界で日々パンが廃棄される現状に心を痛めたことが開業のきっかけに。「毎日売り切れるぐらいの量を焼き、捨てることなくパンを作りたい」と、うきは市にお店を構えたのが2014年。来年10周年を迎えます。
ハード系、食パン、サンドイッチ、菓子パンなど種類も豊富です。1番人気は「明太子フィセル」(280円)。つぶつぶのめんたいこがぜいたくに使用されています。生地に発酵バターが折り込まれた「クロワッサン」(220円)もファンが多いとか。
食パンの中では、砂糖、卵、乳を使わず、粉と塩、酵母、水だけで作る「全粒粉ハードトースト」(350円)が人気。粉本来の味が楽しめます。低温で長時間発酵させるため、表面がカリッとして、中がモチッ。その食感からリピーターが多いそうです。
庭が眺められるイートイン席もあります。「自家焙煎 高山珈琲」(うきは市)のオリジナルブレンドコーヒー(150円、おかわり自由)が提供されているのもうれしいポイントです。
平日でも来店者が絶えません。平日は17:00ごろ、週末は15:00ごろにパンがなくなることもあるそうです。
「ぱんのもっか」は旧吉井町の「筑後吉井重要伝統的建造物群保存地区」、“白壁のまち並み”に位置しています。周辺の散策も楽しんでみてください。
ぱんのもっか
住所 うきは市吉井町1127-5
電話 0943-75-3303
営業 9:00〜18:00(パンがなくなり次第終了)
休み 月、木曜
イートイン席あり
うきは産小麦で“フワ・モチ”実現 “美”メニューも【カフェ レストラン ラ・セーヌ】
1983年創業のカフェレストランです。母から引き継いだ喫茶店を2代目オーナー江口恵子さんが、6年ほど前にリニューアル。江口さんの長女と三女がお店を手伝うアットホームな雰囲気です。
“食べながら美しく”をコンセプトに美容の要素も取り込んでいます。「食べることは元気のもとなので楽しく食べてもらいたい」と江口さん。
材料に地元産食材を積極的に取り入れています。小麦の産地・うきはに地元産の小麦粉がなかったことから、仲間と「うきは『小麦』活性化プロジェクト」を立ち上げ。1年ほどかけて希少なうきは産100%の小麦粉が完成したそうです。
ラセーヌでは、きめ細かく粘り気がある、うきは産小麦粉の特長を生かし、お好み焼きに使用しています。分厚さが特長の「3Dお好み焼き」(1,400円~)はオーブンで焼き上げるので、キャベツたっぷりの生地がふわふわに。小麦粉のざら付きがなく、なめらかで上品な味わいでした。
うきは市のキャラクター「うきぴー」のアートが愛くるしくて、見た途端に気分が上がります! フードコーディネーターの資格も持つ江口さんは、味とともに見た目の第一印象も大切にしているそうです。
さらに、江口さんは試行錯誤しながら、うきは産小麦粉を使ったパンケーキミックス粉を製作。生パンケーキの材料として活躍しています。「ミルク&ベリー」(1,430円)、「マロン」(1,540円)、ポッピングフルーツ(1,540円)などラインアップも多彩。もっちり、しっとりとした食感が楽しめました。珈琲煮豆がトッピングされたプチデザート「もっちりみるく」、ソフトクリームもセットでお得です。
ランチメニューの「うきはトマトのピリ辛ドリア」(1,540円)にも注目を。うきはのトマトとオニオンペーストで煮込んだトマトソースを使ったご飯が味わい深く、リピート必至です!
うきは産のフルーツなどを使い、コラーゲンも入った「コラーゲンフルーツスムージー」(792円~)もおすすめ。塩グレープフルーツ、もも、ゆず、オレンジ(各792円)、パインヨーグルト(825円)などのヨーグルト味も選べますよ。
メニュー数が多く、選ぶ楽しみがあります。気さくで親しみやすい江口さんの料理から元気をもらえるお店です。
カフェ レストラン ラ・セーヌ
住所 うきは市浮羽町浮羽289-16
電話 0943-77-3655
営業 11:00~20:00(ランチ11:30~14:00 月、水~金曜)
休み 火曜
駐車場 16台
一年中フルーツがいっぱい♪【春光園】
イチゴ、ブドウ、梨、柿狩りが楽しめる観光農園。樹齢90数年の梨の木があり、有機肥料にこだわった土づくりを行っています。
フルーツは各種豊富な品種を取り扱い。
【梨の品種】幸水、豊水、あきづき、新高、新興、あたご、菊水、甘太、豊
【柿の品種】富有
【ブドウの品種】ピオーネ、巨峰、安芸クイーン、クイーンニーナ、シャインマスカット、ゴルビー、黄玉
【イチゴの品種】あまおう、紅ほっぺ、あきひめ、恋みのり、かおりの
イチゴは天敵を活用し、農薬の使用回数を半減。地下120mもの深さから汲み上げる地下水で育てているそうです。
10月下旬ごろまでは梨狩り、10月下旬からは柿狩りを実施。12月中旬~5月上旬ごろまではイチゴ狩りを楽しめます。
さらに春光園ならではの夢のコラボも! 毎年7月上旬からブドウ狩りが始まり、8月からはブドウ狩りと梨狩りを同時に満喫できます(9月上旬ごろまで)。
また、フルーツ狩り以外にもお楽しみが♪ 隠れ人気商品「生搾りぶどうジュース」(500円)は、ピオーネをメインに皮ごと丸ごと使用。砂糖、着色料、香料などは全て不使用。ブドウ100%で作られたジュースです。
その他、氷を使わずにあまおうイチゴをそのまま削って作るかき氷「あまおう削り」(600円)も人気◎。
氷を使わずに富有柿をそのまま削って作るかき氷「柿氷」(500円)もあります。
イチゴ狩りの季節限定で、フルーツバター(富有柿バター、あまおうバター、ブルーベリーバター)も販売。全て春光園で育ったフルーツで作られています。バターは北海道産を使用◎
50%以上がフルーツのため、フルーツ本来の香りが口いっぱいに広がり、果実感をダイレクトに感じることができます。
春光園(しゅんこうえん)
住所 うきは市浮羽町山北1481-4
電話 0943-77-4118
営業 9:00~17:00
料金 入園無料(フルーツ狩り料金は公式サイトから)
休み 不定休
山沿いの鳥居と絶景がフォトジェニック♡【浮羽稲荷神社】
山沿いに90基超の鳥居が並ぶ階段を登ると見晴らしのよい景色が広がります。
数年前から交流サイト(SNS)でそのフォトジェニックな風景が話題に。
桜や紅葉シーズンは特に圧巻。商売繁盛、五穀豊穣(ほうじょう)、酒造と健康、長命長寿、学問の神様が祭られています。
浮羽稲荷(うきはいなり)神社
住 所 うきは市浮羽町流川1513-9
※社務所は基本的に平日無人。
土日に開く場合も
問い合わせ 観光会館「土蔵」
電 話 0943-76-3980
駐車場 約10台分
源泉かけ流し! 肌に優しい美肌の湯【筑後川温泉 清乃屋】
美肌の湯が豊富な筑後川温泉。同館はアルカリ性温泉で、白濁した湯とトロトロとした質感が特長。肌がつるつるすべすべに。
立ち寄り湯では、男女別大浴場と家族湯が利用可。筑後川を望む絶景の屋上家族湯には、今年から樽(たる)形サウナが設置されています。
【立ち寄り湯】
■料金
・大浴場/大人600円、 小人300円
・家族湯「紅葉の湯」/50分 2,500円
・家族湯「ひのきの湯」/50分 2,500円
・屋上家族湯「風月」サウナ付き/50分 4,000円
■入浴時間
10:00~21:00(家族湯 ※事前予約不可)
筑後川温泉 清乃屋(きよのや)
住所 うきは市浮羽町古川1099-3
電話 0943-77-2188