お出掛けできるようになったら、おすすめしたいスポットは、ずばり古墳です! 美しい墳丘や神秘的な石室、ユーモラスな表情の石人など、好奇心がくすぐられる、ワクワクする世界が待っています。
案内してくれたのは古墳女子の3人
2015年から毎年10月に、福岡市博多区の冷泉荘で開催される「古代フェス」の主催者・中村麻衣子さんの声掛けで集まりました。古墳ツアーや古代をテーマにしたイベントを企画しています。 「古代フェスvol.6」は2020年10月開催予定。詳細は公式サイトから。 https://kodaipress.jp
古墳ってなんだ!?
3世紀半ば~7世紀末の「古墳時代」に造られた古墳は日本全国で約16万基、現代のコンビニの約3倍もあるんです。福岡県内にある古墳は約1万1,000基でなんと全国7位! 墳丘や石室の他、石人石馬など古代の遺物を通して歴史に思いをはせる古墳巡りが今、福岡でもちょっとしたブームになっているんです。(宮野さん)
周辺の散策も楽しい! 福岡を代表する有名な古墳2カ所
八女市・岩戸山古墳
石室探検、墳丘散策、日なたぼっこ! 風の音を聞いてのんびり過ごせるぜいたく空間
芝生が広がる「別区」、巨大な石盾(いしだて)や石人石馬といった珍しい出土品が並ぶ展示室など見どころいっぱい。北部九州最大級の古墳の壮大さに触れられます。交流館でスタッフに声を掛けてみてください。親切に教えてもらえます!(中村さん)
岩戸山古墳は、八女古墳群の一つ。近くで古墳巡りができるのが魅力! 「道の駅くるめ」に立ち寄って地元の野菜を買って帰るのも楽しみです。(中村さん)
【八女市岩戸山歴史文化交流館 いわいの郷(さと)】 住所:福岡県八女市吉田1562-1 電話:0943-24-3200
桂川町・王塚古墳
5色の装飾でカラフルな石室 天井に散りばめられた星を見上げよう!
最大の特徴は豪華な装飾が施された石室。赤、黄、緑、黒、白色で描かれた靫(ゆぎ/矢筒)、盾、騎馬、星、わらび手文など、おしゃれでかわいい文様が人気です。実物サイズ(6.75×3.72m)のレプリカの中に入れば天井には星の文様が! 記念撮影もできますよ。(鶴田さん)
古墳館のロゴマークをあしらったエコバッグやマスキングテープが購入できます。古代グッズのカプセルトイがあって、毎回挑戦しています♪(鶴田さん)
【王塚装飾古墳館】 住所:福岡県桂川町寿命376 電話:0948-65-2900
天神から車で30分内! 福岡市内のお出掛け古墳5カ所を紹介
※紹介しているのは全て前方後円墳です
山ノ鼻一号墳【西区徳永/古墳時代前期(4世紀)】
緑の墳丘の頂上で眺望を楽しもう!
立ち入りさえできないことが多い古墳ですが、ここは墳丘の頂上まで駆け登れちゃいます。古墳公園として芝生や遊歩道が整備され、頂上からの見晴らしもすてきです。
丸隈山古墳【西区周船寺/古墳時代中期(5世紀)】
柵越しにのぞく石室には誰と誰が眠っている?
いつでも柵越しに石室の中をのぞける丸隈山古墳。1つのように見えますが、よく見ると石棺(せっかん)が2つ並んでいます。眠っているのは夫婦だったのか、親子だったのか…。
鋤崎(すきざき)古墳【西区今宿/古墳時代前期(4世紀)】
現地で想像して博物館で答え合わせ
緑の生い茂る古墳を眺めて石室の大きさや構造を想像したら、福岡市博物館(福岡市早良区)に行って実物大レプリカを見るのがおすすめ。1つの古墳で2度楽しめます。
今宿大塚古墳【西区今宿/古墳時代後期(6世紀)】
墳丘萌(も)えにたまらない“ドライブスルー古墳”
国道202号(今宿バイパス)から前方後円墳の美しいラインが見えます。外堀を加えた全長は100mあり、古墳好きの間では「ドライブスルー古墳」と呼ばれて親しまれています。
梅林古墳【城南区梅林/古墳時代中期(5世紀後半)】
こんなところにも! 市営団地内に古墳あり
全国的にも珍しい”ご近所古墳”。公園として整備され、団地の子どもたちの遊び場でもあります。墳丘近くから団地の壁面を見ると、土器やまが玉などのイラストが見つかるかも!
古墳女子のお気に入りアイテム紹介
石室を照らすライト、野外用手帳や筆記具を肩掛けのバッグやサコッシュに入れて持って行くのが古墳女子の定番です。