福岡藩藩祖・黒田官兵衛(如水)と初代藩主・黒田長政に従い、黒田二十四騎の代表格である母里太兵衛。福島正則から名槍日本号を飲みとり、「酒は飲め飲め…」の「黒田節」のモデルとしてもよく知られています。(NHK大河ドラマ「黒田官兵衛」では、速水もこみちさんが演じています)。
福岡市には、母里太兵衛ゆかりの場所がいくつも残っているので、散策してみました。 まずは、福岡市中央区天神2丁目の野村證券福岡支店前。
福岡市・天神の中心部に母里太兵衛の屋敷はあったそうです。この碑によると、手水鉢は当時母里家で使われていたものだそうです。その手水鉢は碑の隣にありました。
こんなに身近に屋敷跡があったなんて、これまで気が付きませんでした。。。 屋敷跡の長屋門は現在、福岡城に移築されています。
さて、この旧母里太兵衛邸長屋門のすぐ近くに、ボタン・シャクヤク園があるのですが、こちらは黒田官兵衛(如水)の隠居地(三ノ丸御鷹屋敷)跡だとか。夏の風に木々が揺れる中、静かに石碑が建っていました。
福岡城から少し歩くと西公園があります。ここに光雲(てるも)神社がありますが、こちらに黒田官兵衛(如水)と黒田長政父子がまつられています。
光雲神社は、官兵衛(如水)と長政の2人の法名「龍光院」と「興雲院」からとったものだそうです。
光雲神社は6代藩主黒田継高のときに福岡城内に2人をまつったのが始まり。明治40(1907)年にこの地に移り、戦争で焼失しますが、昭和41(1966)年に再建されたそうです。この光雲神社に、母里太兵衛の等身大の銅像がありました。
官兵衛(如水)と長政の2人がまつられる神社に、母里太兵衛の等身大の銅像。この世を去ったあとでも、母里太兵衛の忠誠心がここに残っているような気がしました。
現在、福岡市博物館では「軍師 官兵衛展」が開催中です(9月21日まで)。 母里太兵衛が呑み取った大身鎗「日本号」も展示してありますが、必見です!
現代に残るゆかりの地と一緒に、博物館での貴重な品々の展示をぜひお楽しみください。