「わが子は絶対悪くない!」息子がトラブルの原因になっても認めない最恐ママ

子ども同士の喧嘩やトラブルは子育てをするうえで避けては通れません。子どもが友達とトラブルになったら、まず初めに子どもの言い分や喧嘩の経緯を聞きますよね。そんな時みなさんは、子どもの話を全て信じますか? それとも、事実と異なる部分や偏った物の見方をしていないか、親として冷静に見極めなければならないと考えますか?

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少年野球チームの問題児Aくん

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 息子が所属している野球チームで一緒に活動しているA君は、練習中にふざけたり友達をからかったりととにかく真面目に練習しません。
 ある日、野球の練習中にA君とチームメイトのB君が突然取っ組み合いの喧嘩を始めたのです。

 当然練習は中断し、何があったのか話を聞くことに。するとA君は泣き出し
 「僕は何もしていないのにB君が突然殴りかかってきた」というのです。

 しかし近くで練習をしていた他のチームメイトが
 「A君がB君に向かって、下手くそ! とか空振りしろ! と言っていた。それでB君が怒って喧嘩になった」と話してくれました。

 練習のサポート役として近くにいた保護者も同じように話し、
 「私も何度か注意したのですが、こうなる前に止められず申し訳ありません」と謝りだしました。

悪いのは自分の子ではなく育て方!?

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 A君が友達に嫌な言葉を言っているのはよく見る光景です。これまで私も何度か注意しましたが聞かないため、うやむやなままになっていました。

 しかし、その場にいた保護者同士で、
 「他人の子であってもダメなことはダメだと注意していくことは必要。この機会にしっかり解決するべきだ」という結論になったのです。

 とは言え、カッとなって掴みかかったB君も良くありません。
 「どんなことがあっても手を出してはいけないよ」と伝え、B君は納得してくれました。

 するとそこに
 「うちの子をこんなに泣かせて、何をしているのですか?」とA君のお母さんが登場しました。
 そこでこれまでの経緯を説明すると、
 「うちの子がそんなこと言うわけがない。泣いている子どもを見て可哀そうだと思わないの?!」と言うのです。

 A君もまた
 「僕は悪くない、B君が悪い」の一点張りで、自分の発言については一切触れようともせず、反省する様子もありません。

 さらにA君のお母さんは、
 「うちの息子は悪くないと言っている。嘘をつくなんて有り得ない! そもそもB君の家は親も性格が悪いのよね。いつもトラブルに巻き込まれて迷惑しているのはこっちの方よ。親の育て方が悪いからこんなことになったのよ」と言うのです。

 他の保護者が何を言おうと聞く耳を持たず、
 「こんなくだらない練習やっていられない!」と怒りを露わにし、そのままA君を連れて帰ってしまいました。

チームメイトの言葉に言い返せない母親

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 その一件から数日後、チームは地元の野球大会に出場することになりました。チームの人数が少ないため、トラブルを起こしたA君もレギュラーメンバーです。

 試合は取って取られてのシーソーゲーム。それでも勝利まであと一歩という場面で、A君が簡単なミスを連発し、そのままチームは負けてしまいました。

 チームスポーツですから、誰か1人のせいで負けたということはありません。それでも驚くようなミスの連続に、チームメイトも保護者も全員言葉を失ってしまいました。

 しかし、悔し涙を流す選手たちの中で、A君だけは落ち込む様子もなく笑っています。A君のお母さんも
 「ミスは誰にでもある。うちの子のミスよりも、B君のプレーの方がひどかったわ」と笑っているのです。

 するとそこにA君より3歳年下のチームメイトがやってきて、A君にこう声をかけたのです。
 「ねぇ、日頃の行いって言葉知ってる? 日頃の行いが悪いとこういう大事な時に出るものなんだって。あれって本当だったんだ! いつも練習の時ふざけていたもんね!」と。

 嫌味でも何でもない真っ直ぐな言葉に、さすがのA君お母さんも何も言い返せないのでした。

 母親なら誰しも子どもの一番の味方でいてあげたいと思うのは当然です。どんな時でも子どものことを信じあげられるなんてある意味母の鏡なのかもしれません。しかし本当にそれが全てなのでしょうか。

 子どものことを信じながらも、周りの声に耳を傾けて真実と向き合っていくことが必要だと感じた出来事でした。

(ファンファン福岡公式ライター/はる)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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