スポーツが大嫌いだった女性が、世界を駆け巡るヨガの伝道師に。
福岡市内と大分市内にスタジオ「ヨガブリーズ」を展開している朴喜己(パク・ヒキ)先生。 こんなに美しく、素敵な女性です。
朴先生は、ご自身のスタジオでの講師のほか、国内外のヨガイベントで講師を務めるなど、世界を駆け巡って活躍しています。 毎年7月はスペイン・バルセロナで行われる、ヨガカンファレンスに参加。 世界から集まる50人の講師の一人として、ヨガの魅力を伝えています。 ヨガとの出合いは18年前。 留学したアメリカがヨガブーム真っ最中だったことがきっかけでした。 その後、結婚を機に日本で暮らすようになり、慣れない生活でのストレスを趣味のヨガで癒やすうち、ご近所の方々に教えるようになり… 生徒の数が増えたので公民館で教えるようになり… 噂を聞いた人に頼まれて文化センターでも教えるようになり… と、朴先生を中心に輪が広がって、今や3000人が入会するスタジオを率いるまでに。
そもそも大学時代は、スポーツが大嫌いだったという朴先生。 ヨガとスポーツは少し違うかもしれませんが、運動不足を解消するためのエクササイズとしてヨガを続けるうち、その魅力に引き込まれ、スタジオ開設前には本場インドで本格的にヨガを学びました。 「ヨガを続けているうちに、やせる、美しくなるは、おまけのように付いてくるもので、実は、内面的な要素がその本質だと知りました」 多くの女性たちを魅了しているヨガ。 福岡市内にもヨガスタジオが増えています。 朴先生の伝えたいヨガとは、どのようなものでしょうか。
呼吸によるヨガで 自分も周りの人も幸せに ヨガといえば、背骨を伸ばして片足で立ったり、体を逆さにしたり、手足を伸ばして胸を反らしたり、その独特なポーズを思い浮かべます。
「ポーズによるヨガより、呼吸によるヨガが、より深いヨガです」 と朴先生は言います。 「ヨガでは振動による音が心を浄化すると学びます。 自分が幸せになりたいなら、ポジティブ思考になること。 そして、ポジティブな言葉を発すれば、自分が幸せになる。 また、その振動によって周りの人にも幸せを与えます。 そして、声のもとである呼吸こそ、ヨガの基本なのです」 朴先生の言葉に、単なるエクササイズではないヨガが見えてきました。 そして、こう教えてくれました。 「ヨガの哲学の中で『カルマの法則』という考えがあります。 自分が蒔いた種は自分に返ってくる、ということです。 みんな生きている間は健康で幸せでいたいでしょ。 そのためには、みんなを幸せにしてあげること。 その方法が、ヨガだということです」 ポジティブな思考になれば、くよくよしたり、不安になったりすることもなくなってきます。 最初はエクササイズのつもりで始めたヨガでも、続けているうちに “いつもリラックスできている” “人と接していても緊張することがなくなった” “急なアクシデントが起こっても動揺しなくなった” など、内面的な変化に気付く人が多いそうです。
「ヨガブリーズで教えたいこと、そして、私自身の信条は、 『自由になること』です。 不安や心配、差別や妬みなどから自由になり、 魂を解放すること。 そのためには、周りに流されず、 過去でなく、明日でなく、 今、この瞬間瞬間を全力で生きること。 そんな心の変化に至るヨガを伝えたいですね」 そう話してくれました。 エクササイズを超えた 深いヨガの世界を伝えたい ヨガを習っている人なら常識なのでしょうが、 今回の朴先生のお話しの中で知ったことの一つが、 “ポーズのないヨガがある”ということ。 それは、“キルタン”と呼ばれる歌のヨガです。 マントラという言葉を唱えることで振動を伝え、平穏を導きます。 “キルタン”は、病気で寝ている人も、車いすの人もできますよね。 そして、心の平穏を得られるのです。
「せっかくヨガに出合ったのであれば、 深いヨガの哲学まで人生に生かしてもらえるよう、 指導したいと思っています」 と朴先生は話します。 そんな朴先生にとって近い将来の夢は、 今、計画を進めているヨガの本の出版です。 この夢が叶えば、ますます朴先生の考えがたくさんの人に伝わります。 朴先生の話を聞いていたら、 ヨガを知りたい、生活に活かしてみたいと思えてきました。 そこで、SPO×JO(スポジョ)のページで、 定期的に朴先生のワンポイントレッスンをアップします。 誰でもできるヨガがテーマです。 ぜひ、チェックしてくださいね!