こんにちは。看護師・アロマセラピスト 緑です。 少し前に、沖縄に移住した友人に会いに行ってきました。 まだ梅雨の頃でしたが、月桃の花が咲いていました。 すでにグリーンの実も。徐々に茶色に変化します。
沖縄の精油と言えば「月桃ゲットウ」 ご存知でしょうか。 沖縄では有名な、ショウガ科ハナミョウガ属のハーブ。 初夏に可憐な白基調の花を咲かせます。 沖縄や屋久島など、亜熱帯の地域に生息しています。
元々は台湾から薬草とし持ち込まれ、整腸剤や毒消しとして利用されていたようです。 台湾の生薬名「砂仁」から、サンニンとも呼ばれています。 精油は100kgの葉から100g程度しか抽出されない貴重なオイル。 すっきりと清々しく、ほんのり甘さも感じさせる香りです。
防カビ・抗菌作用があり、 食品の保存に用いられてきました。 厄除け・健康祈願のため、月桃の葉で巻いた餅「ムーチー」を食べる風習もあるそうです。 消臭効果もあり、さわやかな香りでいやなにおいを消し去るので、消臭剤やお香など製品化されています。
ポリフェノールが赤ワインの34倍含まれているため、健康茶としても注目されています。 ミネラルも豊富で、健胃作用もあるそうです。 ショウガ科の植物なので、やさしく体を温めてくれます。 保湿効果や皮膚の炎症を抑える働きもあり、スキンケアにおすすめです。 精油を抽出する際に取れる芳香蒸留水は、化粧水にも使用されています。 月桃の石鹸なども沖縄のお土産として人気があります。 月桃の精油は、印象的な花のせいか、なんとなく甘い香りとイメージされる方が多い気がします。 実際は、葉っぱから抽出されるので、さっぱりスッキリどことなく癖があるって感じです。 ショウガ科の植物ですしね。 うん、虫が逃げるのもわかるような。。
レモングラスやレモンユーカリほど強い芳香ではないので、寝室での蚊除けにいいかも。 月桃の香りは、自分のペースが守れないと感じる時、深呼吸させてくれます。 沖縄の海と空と、穏やかで心地の良い空気に包まれているようなリラックスした状態に。 おおらかな心と、しなやかな強さを持つことをサポートしてくれます。
実は、沖縄への旅の前に、体調不良やらで心がほんの少しざわざわしていたのです。 でも。 沖縄のどことなくゆるりとした空気か、はたまた友人の天真爛漫さのおかげか、 月桃の精油を求め、あちらこちらで試し嗅ぎしたためか、、 いつの間にか、ゆるゆると溶けて、ゆったりとした気持ちになっていました。 沖縄のお土産。 月桃の精油と月桃香、シーサーを自分に(笑) 月桃香には「蚊やり香」としてもご利用できます。と書いてありました。
このシーサー。 ふらりと入ったお店で、若いにーちゃん…店員さんが 「この店のシーサー、ほとんど僕が作ったんですよ。よく冗談と思われるんですけどね~(沖縄イントネーション)」 なんでもお父さまが有名なシーサーの作り手らしく、彼もその背中を追っているそうです。 ほっこり愛らしいシーサーが、いつか猛々しい存在感溢れる作風に変化していくのでしょうか。 福岡に帰りたくなくなるかと思っていたけど、旅の間、ひとりで過ごす時間も多く、自分の居場所とやるべきことを確認できた旅でした。 一足はやい夏休みを満喫してきました。 また充電したくなったら、月桃の香りに浸ろうと思います。 大人の夏休みは短いけれど、皆さまがこの夏を有意義にすごせますように。